もう少し、明るい話題を書きたいのですが、今村復興大臣が更迭されたことを
書かないわけには、いきません。今村雅弘復興大臣(70)=衆院比例九州、
当選7回=は、昨日25日、自民党二階派のパーティーで、東日本大震災の
被害に関して「まだ東北で良かった」と述べました。被災者を傷つける発言の
責任を取って辞任、と報じられていますが、その見出しが「更迭」とあるように、
実際は、その場にいた安倍総理が、すぐに陳謝し、前回の問題発言もあり、
辞めさせたということです。今村氏の発言は、東日本大震災について「これは、
まだ東北で、あっちの方だったからよかった。もっと首都圏に近かったりすると、
莫大な甚大な被害があったと思う。」というものです。被災者に最も心を寄せ
なければならない担当大臣が、東北の人達のことを全く理解していず、傷つけ
ていることに、怒りを覚えます。今村氏は、つい先日、東京電力福島第一原発
事故に伴う自主避難者の帰還を「本人の責任」と述べ、質問した記者に「出て
行け」と怒鳴り、謝罪したばかりです。今回も発言の直後には、何が悪いのか
理解していないようで、秘書官からのメモを見て、ようやく謝罪し、資質に欠けて
いるとしか思えません。与党内からも、さすがに庇いきれないという声があった
のも当然で、更迭されました。今日午前中に、福島出身の吉野正芳衆が新たな
復興大臣に任命されました。復興庁には、抗議が相次いでいるとのこと、これも
当然だと思います。この発言の影響で、国会の審議も止まっています。本人が
ひどすぎますが、そうした人を大臣に任命した安倍総理の任命責任が問われ
ています。