昨日から今日にかけて、テレビも新聞も、フィギュアスケートの浅田真央さんの
引退会見をトップニュースの扱いで報じています。もう26歳ですから、真央さん
と呼んだほうがいいのでしょうが、小さい時から国民的アイドルのように、「真央
ちゃん」と呼んで親しんできたので、こう呼んでしまいます。5歳から、常に高い
目標を掲げて、一生懸命練習し、試合に臨んできた姿を、多くの人たちが、
親戚の女の子のような感覚で応援してきたのだと思います。悩んだ末の決断
に、心からお疲れ様、ありがとうと言いたいと思います。21年の競技生活で、
山がいくつもあったと会見で語っていましたが、2010年のバンクーバーオリン
ピックでは、代名詞のトリプルアクセルを3回もきめながら、ライバルのキムヨナ
選手が金メダルを取り、銀メダルなのに悔し涙を流していました。ソチオリンピッ
クでは、ショートプログラムでまさかの16位だったのに、フリーで8つのジャンプ
を完璧にきめた姿が、昨日から何度も放映されていますが、この時も6位で、
世界選手権では、2008年、2010年、2014年と3度も優勝したのに、オリン
ピックの金メダルには届かなかったので、難しいものだと思います。昨年の日本
選手権で過去最低の12位に終わって、もういいと思ったと語っています。「ほん
とうに晴れやかな気持ちで引退を迎えられた。やり残したことはない。」と語り、
生まれ変わってもフィギュアスケーターになりかいかと聞かれ、「すべてやり
きって、何も悔いはないので、スケートの道にはいかないと思う。」と答えている
ことからも全力を出しつくしたことが、わかります。昨日の会見には、100台を
超えるカメラ、400人近い報道陣が部屋からあふれ、海外からの取材者も
いた、ということからも人気のほどが、わかります。「(今年夏のアイスショーに
向け)今までのスケート人生すべてを注ぎこめるようなプログラムをつくっていき
たい。」と語り、何らかの形でスケートとは関わっていきたいと考えているよう
ですので、休養中にしていたような、子どもたちへの指導など、今後の活動にも
期待したいと思います。