南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊の日報を廃棄した
としながら、陸上自衛隊が今年1月頃まで電子データで保管していた
ことが、わかりました。陸上自衛隊は、いったん公表を検討しましたが、
防衛省統合幕僚監部の幹部が、保管の事実を非公表とするよう
指示していた、と昨日16日複数の防衛省幹部が明らかにした、と
報じられています。稲田防衛大臣は、特別監察の実施を指示し、
自分が全容解明をする、としていますが、これだけ隠ぺいに次ぐ
隠ぺいが繰り返されて、部下を統率できているとは思えません。
以前に統合幕僚監部に電子データが残っていたと判明した時も、
1ヶ月間、大臣にはこの情報が伝えられていませんでした。安保
関連法に基づいてPKOで新たな任務の実績を作るために、
PKO5原則に抵触する「戦闘」を隠ぺいするために、こうした
隠ぺい工作が行われたのではないか、と見られています。稲田
大臣が、省内の情報を掌握していなければ、シビリアンコントロール
(文民統制)も危ういことになります。第三者による徹底した調査が
必要だと思います。稲田防衛大臣は、連日、森友学園との関係でも
国会で追及を受けていますが、前日の答弁を撤回して謝罪をしたり、
よく知らないと言っていた籠池夫人のことばを「奥様らしい」と言って、
よく知っていることを伺わせるなど、答弁が軽く、自分の危機管理も
できない人に、日本の危機管理をし安全を保障することは、難しいの
ではないかと思われます。ずっと稲田大臣を重用してきた安倍総理の
任命責任も問われると思います。