昨日3月11日は、2011年の東日本大震災から6年でした。テレビ

 

や新聞で、数日前から特集が組まれていました。この時期だけでなく、

 

風化させることなく、被災者の方たちに寄り添っていくことの必要性を

 

改めて感じました。東日本大震災では、1万5893人が亡くなり、未だに

 

行方不明が2553人、震災関連死は3523人に上っています。プレハブ

 

の仮設入居者は、岩手、宮城、福島の3県で、まだ3万3854人もいます。

 

避難者は12万3168人です。少しでも元の生活に近いものをと思いますが、

 

災害公営住宅をみても、入居者が高齢化していて、宮城県、福島県が

 

入居者の動向を試算したところ、今後10年間に3割の6700戸で被災者が

 

退去する見通しになり、住宅確保と将来の負担とのジレンマを、自治体が

 

抱えている、と報じられています。昨日は、東京の国立劇場で、政府主催の

 

追悼式が、秋篠宮ご夫妻が出席されて行われるなど、各地で、追悼の催しが

 

ありました。この週末、東京にいましたが、いつも使う小田急線では、大震災が

 

起きた午後2時46分から、2分間全ての電車を止めて、災害に備える姿勢を

 

示していました。安倍総理は、東日本大震災の発生日に行ってきた記者

 

会見を、6年目の今年は取りやめましたが、疑問に思います。被災地の3県は、

 

もともと高齢化が進んでいて、また被災地の距離が離れていることが、阪神

 

淡路大震災との違いで、復旧復興を難しくしています。風化させてはいけない

 

ことの大きな問題が、原発をこのままベースロード電源として、再稼働を老朽化

 

した原発にも認めている、現在のあり方です。民進党は、2030年代にゼロと

 

していた政策を前倒しして2030年にゼロにする、と報じられていましたが、

 

党内や連合などとの調整ができずに、期待した人を落胆させました。こうした

 

課題に、地道に法案を提出するなど、もうひとつの選択肢を是非示してほしいと

 

思っています。