アメリカ大統領候補の、民主党クリントン氏と、共和党トランプ氏による第1回
討論会が、26日、ニューヨーク市郊外のヘンプステッドの大学で開かれました。
健康問題が心配されたクリントン氏は、顔色がよく見えるからか、共和党の
シンボルカラーの赤のパンツスーツ。一方のトランプ氏は、落ち着きを見せる
ためか、民主党のシンボルカラーの青いネクタイと、そこからバトルは始まって
いるのかと思わされました。トランプ氏は、自然体でと準備をしなかった、一方の
クリントン氏は時間をかけて準備をしてきたそうです。大統領としての資質、
経済・雇用、安全保障、人種・犯罪など広範囲にわたって、舌戦が繰り広げられ、
日本のTVでも詳しく放映していました。アメリカでは、テレビの生中継を8000万人
が見た、ということです。当初は攻撃をしていたトランプ氏が、後半はイライラして
常に笑顔のクリントン氏に余裕が見えました。これまで、討論会での発言や仕種
によって負けた候補も多く、3回ある討論会の結果が注目されましたが、どちらも
決定的なポイントも失点もなかった、と日本では報道されています。アメリカでは、
クリントン氏の安定感が光ったということで、CNNでは、クリントン62%対トランプ
27%でクリントン氏の勝ちとしています。しかし、フォーチュン誌ウェブページでは、
トランプ51%対クリントン49%でトランプ氏の勝ちとするなど、民主党支持か
共和党支持かで、メディアによっても違うようです。日米安全保障も争点になり、
トランプ氏は、日本を防衛しているのに経費を払わない等、今なお間違った発言
をしていて、困ったものです。どちらがどれだけ事実と違うことを言ったかを
直後に明らかにするなど、日本と違って興味深いですが、間違ったことを、トランプ氏
は、クリントン氏の3倍以上言っている、とされています。攻撃をしあって、具体的な
将来像を競うものにはならなったとも評されています。あと2回討論会があり、11月
8日に、新しいアメリカ大統領が選ばれます。アメリカだけの問題ではなく、日本にも
世界にも大きな影響があるので、なっては困るトランプ氏ではなく、クリントン氏が
選ばれるように、と思っています。