先月のリオ・オリンピックに続いて、パラリンピックが、7日(日本時間8日)、


開幕しました。159ヶ国・地域から、史上最大規模の約4300選手が参加


しています。日本は、132人の選手団で、2020年の東京開催を期して、


2012年ロンドンの倍の金メダル10個を目標に掲げている、と報じられて


います。メダルの数もですが、もっと大切なのは、障害を持ちながら一生懸命


競技する選手の姿に、心打たれ、共生の大切さと考えることではないかと


思います。今回の大会のスローガンは、「新しい世界」です。ドーピング問題で、


ロシアが全面除外され、病気等との関係で、オリンピック以上に、薬物汚染には、


デリケートな問題があることが、うかがえます。開会式では、競技場に入ってくる


選手団の列の先頭には、必ず車いすの選手たちがいた、とのこと。車いすの


選手の前に他の選手が立つと、視界がふさがれるからです。ルールではなく、


それが、障害者スポーツの入場行進の伝統だ、ということを知りました。また、


オーストラリアの代表は、スタンドがよく見えるように、観客席側を車いすの


選手が1列で進み、内側に、立って行進する背の高い選手が歩いた、とのこと。


日本では、障害者施設で、元職員が、障害者を殺害する事件があり、暗い話題


となっていますが、パラリンピックで、少しでも気分が払拭され、共生が、いかに


大切かが、改めて認識されればと思います。あれだけ放送や報道された


オリンピックと同様に、パラリンピックも伝えてほしいと願っています。