広島は今日、被爆71年を迎えました。人類史上初めて核兵器の惨禍を経験


した広島。平和記念式典では、広島市の松井市長が、アメリカのオバマ大統領


が、広島を訪れた際に述べた「核兵器のない世界を追及する勇気を持たなければ


ならない」という言葉を引いて、「非人道性の極みである、「絶対悪」である核兵器


の廃絶に向けて、各国が連帯して行動を起こすべきだ」と訴えました。広島市の


平和公園で午前8時から行われた式典には、91ヶ国の代表を含む、およそ5万


人が参列しました。私も、厚生労働大臣をしていた2012年の夏は、この広島と


9日の長崎、これより前の沖縄など、夏は慰霊の行事に相次いで参列し、献花など


をしました。特に、広島が暑かったと記憶しています。この1年では、何と言っても、


現職のアメリカ大統領としてオバマ大統領が広島を訪れ、演説をしたことが、大きな


ニュースだったと思います。松井市長も引用していましたが、オバマ大統領自身が


推敲したという演説は、心を打つものでした。核兵器廃絶の具体策がなかったという


批判もありますが、訪れたオバマ大統領の想いは大切にしたいと思います。松井市長


は、安倍総理に、オバマ大統領とともにリーダーシップを発揮することを期待するとし、


「「核兵器のない世界」の実現を確実なものとするために核兵器禁止の法的枠組みが


不可欠だ」と指摘しています。世界には、1万5千発を超える核兵器があります。


「核兵器のない世界」を目指して、核の惨禍を知っている日本が、各国に働きかけていく


必要があると思います。