今回は、沖縄慰霊の日と公示日が重ならないように、通常は17日間の
参院選の選挙期間が18日になりました。暑く雨の時期の長い選挙期間を
走りきるのは、候補者も関係者も大変です。この参院選は、これからの
日本の方向を決める大切な選挙です。初めて選挙権を持った18、19歳の
若いみなさんも含めて、ぜひ、よく考えて1票を投じてほしいと思います。
私は、母のケアで日曜日は東京なので、先日、軽井沢で期日前投票をして
きました。判断材料にする政策課題は、たくさんあります。大きいのは、憲法
改正の国会発議に必要な3分の2の議席を、改憲支持の4党(自民、公明、
おおさか維新、日本のこころ)に与えるかどうかです。選挙戦では隠していて
論点にせず、多数をとったら、特定秘密保護法や安保関連法のように、全権
を委任されたかのように強行採決、この手法を憲法でとることは認められない
と思います。衆議院では、すでに3分の2の議席を持っているので、国民主権を
危うくし、9条の改正も、ということを危惧しています。また、アベノミクスを評価
するかどうか、社会保障の財源不足をどうするのか、安全保障関連法に賛成か
反対か、TPPの政府間合意を評価するかどうか、原発再稼働に賛成か反対か
など、大きな論点がたくさんあります。また、それぞれの人が関心を持つテーマ、
例えば、子どもの貧困、介護の問題、非正規雇用が増えている労働問題など、
どのテーマでもよいので、少しでも自分の考えに近い候補者、政党を選ぶこと、
これは主権者である国民の大切な権利です。候補者や政党の考え方は、選挙
広報、政権放送、ネットなどで、知ることができると思います。これだけ投票率が
低い国は少ないと思います。後悔しないためにも、自分のため、次の世代のため
に、投票所に足を運びましょう。