連日、ニュースを騒がせていた、東京都の舛添知事が、昨日15日、政治資金


の公私混同疑惑などの責任をとって、辞職願いを出し、都議会本会議で、同意


されました。辞職は、21日付、ということです。自分自身が、法律に反しては


いないという認識と、過剰な自己肯定観から、世論の反発を招き、辞職する時期


を引き延ばしすぎた、とした思えません。これで、幕引き、とするのではなく、


辞めても説明責任がありますし、議員時代の政治資金については、ザル法とも


いわれる政治資金規正法の見直しをする必要があると思います。それにしても、


知事の周辺、そして議会の中に、知事のやり方はおかしい、と指摘し、是正させる


力は、なかったのでしょうか。また、メディアの報じ方も、度が過ぎていた、と思い


ます。確かに、都民の感覚とのズレが膨らみ、報道すれば視聴率がとれる、という


ことがあったとは思いますが、連日、どのチャンネルを回しても、舛添知事のことを


報じていて、参院選も実質的に始まっているし、他に報じるべきことが、おろそかに


されていた、と思います。そもそも、大手メディアの新聞、テレビなどの記者の取材


ではなく、週刊文春が報じた記事が、知事追求の始まりだったことも、メディアの


あり方を考えさせられます。このところ、3人続けて、石原元知事、猪瀬前知事、


そして舛添知事と、任期途中での退任となっています。各党の候補者選びなどに、


話題は移っていますが、人気投票でなく、政策の中身などで地道に人選をしていく


必要を感じます。