大学生を対象にした「給付型奨学金」の仕組みをつくろうという動きが、


与野党で相次いでいます。民進党・共産党などが打ち出し、自民・公明も


安部総理に提言を渡した、と報じられています。子どもの貧困の調査でも、


経済格差が教育格差につながり、所得の低い家庭の子どもほど、高等教育


が受けられていず、貧困の連鎖に繋がっているこがわかっています。是非、


実現してほしいと思います。現在では、奨学金を2人に1人の学生が借りて


います。しかし、日本の場合、国の奨学金制度は、貸与型しかなく、先進国


の中では異例になっています。借りた額に利子を払わなければならないもの


が6割を超えています。借りた学生は、ローンを返すような型になっています。


若い人の4割は非正規雇用になっているので、利子まで返すのは大変です。


返済を滞納している人は、2014年度で約33万人、とのこと。よりよい仕組み


を作るために、政府も18歳選挙権へのアドバルーンにすることなく、与野党で


話し合っていってほしいと思います。そうした中、自民党の赤枝恒雄衆院議員


が、子どもの貧困対策のために超党派の議員連盟の会合で、奨学金制度の


拡充をめぐって「高校や大学は自分の責任で行くものだ」「とりあえず中学を


卒業した子どもたちは仕方なく通信(課程)に行き、やっぱりだめで女の子は


キャバクラ行ったりとか」と話し、望まない妊娠をして離婚し、貧困になると


持論を展開した、ということです。自民党議員の最近のひどい発言には、


ことばもありません。議員を選ぶ時に、いかに人物を見極めて投票するか


だと思います。無利子奨学金、さらに給付型で返す必要がない奨学金の


拡充のために、財源を明確にして、必ず一歩踏み出す実効性のある政策を


望みます。