プロ野球の開幕を前に、賭博問題が再燃し、その上、公式戦で金銭の授受が
いくつかの球団であったという、由々しき問題が起きて、とても残念です。巨人
の選手による野球賭博問題で、新たに高木京介投手が関与していたことが
わかり、無期失格の処分を受けた3選手に続いて4人目です。問題が発覚した
昨年、球団が日本野球機構(NPB)が行った調査ではつかめていず、2月末に
週刊誌の取材を受けた巨人が再調査して判明しました。自浄作用が徹底されずに
残念です。3選手の処分で区切りがついたように見えましたが、これでほんとうに
終わりなのか、まだいるのではという疑念を持たざるを得ません。それに加えて、
巨人で、勝敗に絡んで選手間で現金を授受していた問題は、新たに阪神と西部
でもあったことがわかり、全球団で調査していますが、金銭感覚がマヒしていると
しか思えません。プロ野球選手会に加入する選手の昨季の平均年俸は3811
万円で、最高年俸の広島の黒田投手は推定6億円、とのこと。華やかなプロ野球
選手として、子どもたちの夢も託されているのに、その自覚に欠けています。
高校や大学を出た選手は、野球一筋で、社会人としての教育ができていないの
でしょうか。もちろん本人たちの自覚を促したいと思いますが、球団も教育して
いく必要があると思います。私も、子どもたちも少年野球をしていたり、若い時
から野球は大好きです。開幕を前に、徹底して調査をし、再発防止に本気で
取り組んでほしいと願っています。NBPの熊崎コミッショナーは、最高検察庁
公安部長をしていた著名な方です。第三者委員会を立ち上げるなど、これまで
以上に、その実力を発揮してもらい、ウミを出し切って、子どもたちにも誇れる
プロ野球に再生してほしいと思います。