一昨日2日に、警視庁は、港区の自宅マンションで、覚せい剤を所持していた


として、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで、元プロ野球選手の清原和博


容疑者を、現行犯逮捕しました。覚せい剤は、使用するために持っていた、と


容疑を認めている、ということです。プロ野球で、あれだけ活躍した元選手の


覚せい剤による逮捕は、残念としか言いようがありません。薬物捜査の関係者


によると、数年前から、清原容疑者の薬物疑惑が浮上していて、2014年3月


には、週刊文春が報じています。警視庁では、1年ほど前から、薬物捜査が


専門の組織犯罪対策5課が、内偵捜査を本格化させていた、と報じられています。


現役を引退した後、タレント活動もしていましたが、目標を失い、離婚などの


こともあった、ということですが、心の弱さ、としか思えません。相談する、話を


する友人などがいなかったこともあるのかと思います。PL学園で一緒だった


桑田真澄さんの話によると、いろいろ忠告もしてきたが、3年ほど前に、もう


関わらないでほしい、と言われた、ということです。プロ野球選手は、子どもたち


の憧れで、影響力も大きいので、どこかで踏みとどまれなかったのかと思います。


野球賭博の問題もあった後で、キャンプが始まったばかりのプロ野球界にも、


大きな衝撃が走っています。これまでも、江夏元選手のように、罪を犯してしまったが、


立ち直っている人もいるので、そうなってほしいと思います。薬物に関しては、日本


では、まだまだ認識が足りないと思います。厚生労働副大臣、大臣をしていた時にも、


知ってもらうためのVTRを作ったりしましたが、学校教育などでも、もっと取り入れる


必要があると思います。覚せい剤で検挙された件数、人数ともに、少しずつ


減ってはいますが、平成25(2013)年には、15232人が、検挙されています。


10代、20代の青少年が多かったものが、2013年には、40歳以上の中高年


が52%と、半数以上を占めています。国内の薬物事件での摘発では、覚せい剤


が、全体の8割超になっています。また、暴力団関係者が関与している比率が高く


なっていて、資金源になっていることも問題です。。清原容疑者の入手先も、これから


明らかにされていくでしょう。覚せい剤では、再犯率が高く、6割以上が再犯です。


子どもの頃から、覚せい剤などの薬物の怖さを教えていく必要があると思います。