以前にも書きましたが、オリンピック・バラりンピックは、タバコの煙のない


環境で、このところ開かれています。北京、バンクーバー、ロンドン、ソチ、


リオデジャネイロ、平昌と、飲食店、駅やバスなどでの禁煙の義務化や


分煙の義務化が行われ、管理者への罰則はすべての所で、喫煙者への


罰則もリオデジャネイロを除いてある、ということです。ところが、東京では、


舛添都知事で意欲的でしたが、最大会派の都議会自民党の反対で、動きは


止まってしまっています。受動喫煙は、他人のたばこの煙を吸わされることで、


肺がんや心筋梗塞などを引き起こし、親の喫煙が子どもの呼吸機能の発達に


悪影響を及ぼします。また、喫煙者との同居による受動喫煙で肺がん等のリスク


が高まることも、わかっています。オリンピック・パラリンピックで、選手たちが


よい環境で競技ができるようにすることは勿論、多くの人が海外から来るのに、


日本が、たばこの煙だらけ、ということは、何としても避けてほしいと思います。


超党派の禁煙推進議員連盟が衣替えした、「受動喫煙防止法を実現する


議員連盟」が、法案提出の準備を進めていますが、たばこに関する業界や


飲食業界の反対で、実現が危ぶまれていました。ようやく政府が、新法の


検討を始めた、と報じられています。内閣官房、財務省、厚生労働省などに


よる検討チームが、昨日25日、初会合を開き、受動喫煙対策強化の一環


として、全面禁煙など具体的な対策を取らない国内の公共施設や飲食店に


罰金などの罰則を科すよう定める新法の検討を始めた、ということです。


タバコが吸えないと客が減る、と多くの飲食店は反対しますが、タバコの


煙のない環境で、おいしく食事をしたい客も、かなりいるはずです。これまでに


条例で受動喫煙防止を定めている、神奈川県では、飲食店や宿泊施設にも


対策を義務づけています。兵庫県でも条例を施行しましたが、なかなか全国には


広がりません。是非、国として、罰則つきの規制法を作ってほしいと願っています。


日本で、タバコの煙のないオリンピック・パラリンピックの流れを途絶えさせることは、


あってはならないと思います。開催後も、健康によい環境が残されることに


なります。