今日、4日、第190通常国会が召集されました。昨年、野党の要求にも


かかわらず、秋の臨時国会を開かなかったことや、参院選の日程の選択肢


を広げておきたい等、早期召集の理由は、いろいろ言われていますが、通常


国会が1月召集になった1992年以降、最も早い召集、ということです。例年


は、地元の挨拶まわりをしている時期の議員たちも、早期召集で、いつもとは


違うスケジュールになっていると思います。この国会での審議に注目したい点


は、多数あります。昨年の会期を大幅に延長した通常国会で、強行採決された


安保関連法についても、まだ議論すべき点が多々あると思います。そして、


安倍政権が、これから目指すのは3分の2の賛成の議席を確保しての憲法改正


と言われている中で、国会を取り巻くなどして反対の活動をした人をはじめ、書店


でも、憲法関連の本の売れ行きがよいということで、関心を持っている人は多い


こともあり、国会で、わかりやすい議論をしてほしいですし、メディアも、政権よりに


ならずに、ジャーナリズムとして、しっかり報道し、情報を伝えてほしいと願います。


また、国会閉会中に与党だけで決めた、消費税10%への引き上げ時に導入する


軽減税率についても、その中身だけでなく、財源をどうするのか、低所得者対策


ではないということ、財政再建との関係など、深い議論をしてほしいものです。


TPP(環太平洋経済連携協定)の国会承認についても、交渉中は詳細な中身は


知らされていませんでしたので、詳しく聞きたいと思います。そして、労働についての


労働時間規制をなくす、高所得者への残業代ゼロの、高度プロフェッショナル制度の


議論を、しっかり尽くしてもらいたいですし、労働者を大事にしない法案には、私は


反対です。通常国会では、補正予算の審議が、まず行われ、2016年度予算案は、


22日をめどに提出、と言われています。補正予算案には、参院選前のバラマキという


批判が強い、高齢者に3万円を配る、臨時福祉給付金なども盛り込まれています。また、


来年度予算案についても、選挙前のバラマキ色が強く、少なくなったとはいえ、国債に


3分の1は依存するものになっています。予算案の審議にも、注目したいと思います。


夏の参院選前に、この国会中、普天間飛行場の移設が焦点の、宜野湾市長選が1月


にあります。また、4月の衆議院北海道5区補選では、自公の候補と野党統一候補が


戦います。一強多弱の国会を是正していくためにも、選挙の投票のリトマス試験紙と


して、国会での審議を、しっかり見ていきたいと思っています。