2015年も、大晦日を迎えました。テレビなどでは、戦後70年の今年を振り返る


番組が、連日放送されています。28日夜のNHKニュースハイライト、1時間という


短い時間に、いつ頃からなったのでしょうか。以前は、もっと長くやっていたように


思うのですが。その中で、最近指摘もされているNHKの報道姿勢について、疑問


に思うことがありました。私は、今年の日本で、最大のニュースは、安保法案の強行


採決だと考えています。その安保法案について、NHKはニュースハイライトで取り


上げてはいましたが、国会での論戦しか映していませんでした。今年、残念な法案


成立ではありましたが、多くの国民が反対の活動をし、特にSealsなどの若い人達


が、政治に関心を持ち、ラップ調の独特のアピールで、多くの人たちの活動につなげて


いったことが、これからの希望につながると思っています。法案成立前にも、反対の


国会を取り巻く動きを報道していないと批判され、申し訳程度に映していましたが、


1年を締めくくるニュースハイライトで、一瞬たりとも扱わなかったことは、理解できません。


安倍総理のお友達?の、いろいろな発言で物議をかもしてもいた、籾井会長になって


から現場が萎縮していると、もうほとんどがOBになった、NHKの同期のアナウンサー


たちも、とても心配していました。ジャーナリズムとして、政権寄りの報道ではなく、


真の意味の公正中立な姿勢で、あたってほしいと、心から願っています。また、今年は、


TBSでコメンテーターをしている岸井成格さんも話していましたが、パリで二つの、


これからの私たちが取り組むべき課題が示された、ということ。ひとつは、ISによる


テロ、もうひとつは温暖化防止の世界各国が加盟する枠組みができたこと。これも


その通りだと思います。今年の明るいニュースというと、スポーツばかりが浮かびます。


フィギュアスケートで羽生結弦選手が、前人未到の300点をはるかに超える点数を


出したこと。昨夜NHKBS1で放送していた、羽生選手と狂言の野村萬斎さんとの、


今回のフリーのテーマである陰陽師などをめぐっての精神面の考え方などの対談は、


とても興味深いものでした。また、ラグビーの五郎丸選手は、年末も引っ張りだこですし、


野球の2人のトリプルスリーも素晴らしい成績でした。来年は、スポーツ以外にも明るい


話題が増えるように、日本で生きている一人として、できることをしていきたいと思って


います!