この冬は、エルニーニョ現象が最盛期になっていること等の影響で、東日本


と西日本を中心に、暖冬になると予想されています。南米・ペルー沖の東太平洋


赤道付近の海域で、海面水温が平年より高くなるエルニーニョ現象が、昨年夏


から続き、先月には平年との差がさらに拡大して最盛期となっている、と気象庁


は発表しています。この影響で、日本の南西海上では高気圧の勢力が強まり、


上空の偏西風も例年より北に位置しているため、日本付近は高気圧の縁を回る


ように南から暖かく湿った空気が流れ込みやすくなっている、ということです。


先月11月は、東日本や西日本で、月の平均気温が平年を2度前後上回り、


沖縄・奄美では、昭和21年に統計を取り始めてから最も高くなりました。


今月も、11日には、12月としては初めて25度を上回る所もあり、各地で20度を


上回る暖かさになりました。今週末には、上空に強い寒気が流れ込み、冬型の


気圧配置が強まって全国的に気温が下がり、真冬並みの寒さに所もあると予想


されています。しかし、この冬全体を通しては、エルニーニョ現象は来年春まで


続く見込みで、東日本や西日本を中心に、平年より気温が高い暖冬が予想されて


います。この影響で、各地のスキー場では、ゲレンデに雪がなく、オープンできない


所もあるとのこと。人工降雪機も、氷点下2度以下の冷え込みがないと使えず、


営業できずに困っているようです。また、農作物でも、大根などが育ちすぎ、価格が


下落し、一部の農家では廃棄したり、畑でそのままにしている等、暖冬の影響が


様々に出ています。昨日は、母を主治医のクリニックに連れて行き、診察と1ヶ月分


の薬をいただいたのですが、気候がおかしいので風邪をひいている人など体調を


壊している人が多いようで、待合室に座りきれず、1時間半近く待ちました。やはり


気候は、その季節らしく、冬は徐々に寒くなっていってくれるとよいのですが。