今日は、昼から、長野県と佐久児童相談所主催の「里親推進フォーラム」に


講師として依頼され、ボランティアで行ってきました。会場は、佐久合同庁舎の


講堂で、雨の中、熱心に聞いていただきました。里親や児童養護施設など、


社会的養護を受けている子どもは、半数以上が虐待を受けています。国会


議員の時に、超党派で児童虐待防止法や児童福祉法などを改正し、子どもを


守れる仕組みを作ってきました。それでも、虐待の認知度が上がったことも


あり通報や相談が増え続けています。格差が広がり、貧困な家庭が増えている


ことも背景にあると思います。そうした中で、もちろん元の家族に戻れるのが


よいとは思いますが、日本には、暴力をふるってしまった人の更生をはかり、


暴力をふるわないようにするための、ソーシャルワーカーや心理士などの専門職


が少なすぎます。その中で、家族再統合ありきではなく、社会的養護が必要に


なってきます。国としても、なるべく家庭に近い環境をということで、里親や、


児童養護施設でも、5~6人の子どもを借家などでみるグループホームや、


施設でも、大きな単位でなく、小舎化を進めています。日本では、里親への理解


が、まだまだ進んでいません。里親委託は、全国平均で15.6%、長野県では


直近で10.1%にすぎません。自分の子どもを育てるのも大変なのに、虐待を


受けている子など親に育てられずに、傷ついている子どもを育てる里親さんは、


大変です。もっと支援の体制を整える必要があります。せっかくお話をするので、


厚生労働省から、新しいデータなどを取り寄せて、お話ししました。その後、県から


の里親制度の説明、里親を長年されている方からの体験談の発表があって、充実


したフォーラムだったと思います。