終戦から70年の終戦の日、昨日15日、日本武道館で、全国戦没者追悼式


が行われました。遺族の高齢化が進み、参列者のうち戦後生まれは2割を


超え、戦没者のひ孫世代になる9~17歳の男女6人が、初めて青少年代表


として献花しました。最高齢は100歳ということです。安倍総理は、「戦争の


惨禍を繰り返さない。」と宣言しましたが、歴代の総理が繰り返した「不戦の


誓い」は、2年前から言及していません。天皇陛下は、お言葉の中に「さきの


大戦に対する深い反省」との文言を初めて盛り込みました。さきの大戦では、


310万人が犠牲になっています。陛下は、過去に、1992年の訪中の際の


晩さん会や、94年に韓国大統領を迎えた宮中晩さん会のあいさつで、


「深い反省」と述べています。今回、70年の節目の年に、お言葉に盛り込まれた


陛下の想いがあるのだと思います。お言葉では、「ここに過去を顧み、さきの


大戦に対する深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを


切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心からなる


追悼の意を表し、世界の平和とわが国の一層の発展を祈ります。」と述べられて


います。陛下は、各地を、海外も含めて「慰霊の旅」として、訪ねておられます。


戦後70年の今年は、太平洋戦争の激戦地パラオを訪れ「変わらぬ思いを


さらに深められた面はあるかもしれない」と話された、ということです。高齢の


天皇陛下が、戦争への深い反省の想いを国民に、もしかすると特に政治家に


伝えられたかったのかと感じています。