参議院で審議中の安保関連法案に反対する、学生団体SEALsについて、


自民党の武藤貴也衆院議員(36歳)が、自分中心で利己的とツイッターで


批判し、投稿を撤回しない考えを明らかにしています。これは、暴言、放言で


看過することは、できません。ツイッターでは、「SEALsという学生集団が自由


と民主主義のために行動すると言って、国会前でマイクを持ち演説をしているが、


彼ら彼女らの主張は「だって戦争に行きたくないじゃん」という自分中心、極端な


利己的考えに基づく。利己的個人主義がここまで蔓延したのは戦後教育のせい


だろうと思うが、非常に残念だ。」と投稿しています。武藤議員は、法案を審議


した衆院特別委員会の委員です。谷垣幹事長は会見で「舌足らずな発言だ」


と述べていますが、舌足らずというのとは違って、根本的に間違った考えだと


思います。自分が戦争に行きたくないから、というのは、政府与党が、この法案は、


戦争法案ではない、としていることにも反しています。反戦を訴えることが、


「利己的」という考え方は、戦前の国家主義に通じます。この武藤議員は、


自身の公式ブログで、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義という憲法の


3大原則が、日本精神を破壊するもの、とも主張していて、「滅私奉公」が


日本精神だとしています。これは、時代錯誤の考え方で、憲法を守るべき


国会議員としての資格がない、といえます。磯崎総理補佐官が、安保関連法案


について、「法的安定性は関係ない」と述べて、国会で陳謝し、総理は、続投を


表明しています。これも、納得できないことです。反対の声は、抹殺して、何と


してもこの法案を通そうという、多数与党におごった不遜な態度としか思えません。


学生に続いて、高校生たちのグループも、今月に入って、各地で反対のデモなど


の活動をしています。これから日本で長く生きていく若い人たちが、自分のこと


として行動をしていることは、とてもよいことだと思います。応援することこそあれ、


ひどい表現で批判することは許されないと思います。