猛暑の記録更新中の東京から、2日間だけ軽井沢に戻りしました。明日5日


の午後、理事をしている軽井沢文化協会で私が講演をすることになっている


ためです。


国連が、2009年のミレニアム・サミットで、21世紀の国際社会の目標として、


安全で豊かな世界づくりへの協力を約束する、ミレニアム宣言を採択しました。


この宣言と、1990年代に開催された主要な国際会議やサミットでの開発目標を


まとめ、「ミレニアム開発目標(MDGs)」とし、2015年までに達成する期限付き


の8つの目標、60の指標を掲げて、取り組んできました。8つのゴールとしたのは、


極度の貧困と飢餓の撲滅、初等教育の達成、ジェンダー平等の推進と女性の地位


向上、乳幼児死亡率の削減、妊産婦の健康状態の改善などです。今年、2015年


に、まだまだ達成されていないものが、多くあります。今後どうするのか注目されて


いましたが、2030年までの目標として「持続可能な開発のための2030アジェンダ」


について、国連加盟193ヶ国は、今月2日の政府間交渉で、合意した、ということ


です。2016年から15年間の目標で、貧困削減、資源保護など17分野で169の


目標が示されました。ミレニアム開発目標が、主に途上国の開発を掲げたのに


対して、新しいアジェンダは、再生可能エネルギーの利用拡大、児童虐待の撲滅、


食品廃棄物の半減、海洋資源の保護、気候変動対策など、先進国にも、自国での


取組みを一層求める内容になっています。一方で、極度の貧困の撲滅など、従来の


目標にも継続して取り組む、としています。国連の機能について、疑問を持つ声も


聞かれますが、世界の平和と発展のために、こうした目標で力を合わせることは、


とても大事なことだと思います。