昨日20日、安全保障関連法案に対して、女性たちが、各地で、反対の声を


あげました。東京では、午後、国会周辺で、「怒り」を表した赤い色のスカーフ


や洋服などをつけた女性たちが、人間の鎖を作りました。安保法案への反対


の行動を起こしている、女の平和6・20国会ヒューマンチェーンで、学者や


弁護士などの実行委員会が、会期末の国会周辺で企画し、約1万5千人が


集まった、と主催者側から発表されています。この実行委員会が、フェイス


ブックに流した抗議行動の情報から、各地に広がった、と報じられています。


大阪市の御堂杉では、赤い風船を持った女性たち約200人が、赤い横断幕を


掲げて歩いた、ということです。名古屋では約150人、長崎市では100人余り


の女性が参加しました。小さい子どもを連れた女性も、子どもたちのためにも


戦争のある未来にしたくないので反対の意思を伝えたい、と語っていたそうです。


男女ともに、平和を願う気持ちは持っていると思いますが、命を産み育てる


女性たちの声は、切実で、重いものだと思います。丁寧に説明するはずの


安倍総理は、先日の党首討論で、集団的自衛権を行使できる「存立危機事態」


米軍などを後方支援できる「重要影響事態」について、民主党の岡田代表が


質したのに対して、「政策的な中身をさらすことになる。いちいち全てを述べるような


海外のリーダーはほとんどいない」と答えています。自衛隊による海外での武力


行使が、政府の裁量で広がるという疑問が、さらに深まりました。これでは、法案は、


その時の内閣に、武力行使をするかどうか、憲法違反になるかどうかの判断を


丸投げしていることになり、そのようなことをしている国は、ないと思います。


会期を大幅に延長して、この国会で成立させようと政府与党は考えていますが、


国民、特に女性たちの怒りをかうことになるのは、明らかだと思います。