安全保障法案を審議している、衆議院の特別委員会で、また、安倍総理が、


ヤジを飛ばして問題になっています。28日の特別委員会で、中東で機雷掃海


をすれば日本がテロリストに狙われたり、自衛隊員に死傷者が出たりしないか、


民主党の辻元清美議員が、3分間ほど指摘をしながら質問を続けている時に


「早く質問しろよ。演説じゃないんだから」と、あるまじきヤジを飛ばしました。


辻元議員も「総理は延々と答弁したではないか」と反論し、審議が一時止まり


ました。安倍総理は、その後「言葉が少し強かったとすれば、おわびを申し


上げたい」と謝罪しました。言葉が強かったかどうかではなく、政府が提出した


法案について、立法府の議員が質問しているのに、それに対して、総理がヤジを


飛ばすということは、立法府への、そして議員を選んでいる国民への冒涜だと


思います。総理は、2月にも、農水大臣の献金問題を、民主党議員が追及して


いる時に、「日教組どうするの、日教組!」とヤジを飛ばして、問題になりました。


総理としての資質を問われる問題だと思います。総理は、安全保障法制について、


丁寧に説明する、といいながら、同じことを長々と繰り返して、全く、丁寧な答弁


にはなっていません。これまでの質疑で、重要影響事態となる条件などについて、


防衛大臣や外務大臣の答弁が、あいまいで、昨日の審議は止まま閉会しました。


そもそも、内容があいまいなまま、このように大事な法案を提出するから混乱が


起きているのだと思います。安倍総理は、そうしたことへのイラダチもあるのかも


しれませんが、一強多弱の国会、党より官邸が力を持っている等の状態に慢心


することは、許されません。