昨日20日、この国会で初の党首討論が行われました。安倍総理と民主党の


岡田代表、維新の党の松野新代表、共産党の志位委員長が討論しました。


岡田代表は、自衛隊のリスクが拡大すること、その危険性を国民に対して


語ることが理解を深めることになるとして、自衛隊の後方支援に関して、


紛争に巻き込まれる危険が高まるか等を質しました。しかし、総理は、「安全が


確保されているところで活動するのは当然だ」などとして、正面から答えません


でした。これまでの国会審議でも、総理は、アメリカの戦争に巻き込まれることは


「絶対にあり得ない」と語るなど、国民の不安に真摯に答えようとはしていません。


総理は、志位委員長の、過去の日本の戦争は間違った戦争との認識があるか、


との問いにも、直接答えることは、ありませんでした。総理は、「丁寧に説明して


国民の理解を得る」としてきたのに、それとはかけはなれた不誠実さです。


松野代表は、政権に是々非々の立場と、党内の複雑な状況を映した姿勢を


示しましたが、安保法制については、国会をまたぐ覚悟で、しっかりした審議


をするよう求めました。来週から特別委員会での審議が始まるということで、


野党が協力して、丁寧な説明を求め、しっかりした審議をしてもらいたいと


思います。戦後の日本の憲法、安全保障政策などを根底から変える法案を


短時間で出口を定めて採決することは、世論調査をみても、多くの国民が


あってはならないことと考えているのですから。