今日、5月3日は、施行から68年目の憲法記念日です。安倍政権が、憲法
改正をめざしていて、また、安全保障法制がこれから国会で審議され、日米
のガイドラインの新たな協定が合意され、実質的な解釈改憲ともいわれる
中で、いつもの年とは違う憲法記念日になっていると思います。確かに、憲法は
指一本触れてはいけないものではなく、時代に合わせて、改正をしている国が
多いことは事実です。しかし、これまで戦後70年、戦争によって誰も殺さず、
誰も殺されずにきたこと、平和憲法は、日本の基盤になっているものだと思い
ます。諸外国で活動しているNGOに聞いても、日本は戦争をしない国だから、
ということで活動がしやすく、安全が確保されているとのこと。そうしたことは、
大事にし続けるべきだと思います。安倍政権が、憲法改正を早期に実施したい、
という考えから、自民党の船田元憲法改正推進本部長の考えにしたがって、
合意形成を優先する考えに戦略を変えた、と報じられています。各社が、
憲法改正について世論調査をしていますが、朝日新聞の調査によると、改憲
不要が48%、必要が43%。9条改正に賛成は29%、反対は63%と大きく賛成を
上回っています。合意形成がしやすい、緊急事態条項、環境権、財政規律の条項の
新設から始めて、憲法改正に、国民に慣れてもらいたい、ということのようです。
国会議員をしていた時、民主党でも、創憲ということで、環境権や生命倫理の条項等を
新しく加える議論をしていました。連休明けから、衆議院の憲法審査会で、どの条項から
改正するかの話し合いが始まります。安倍政権が数の論理で改正をしないように、
注視する必要があります。私たち、ひとりひとりが、憲法について、自分のことと
して考えていくことが、重要だと思います。将来の世代に、どのような日本を
手渡していくかということです。