来年11月のアメリカ大統領選挙に向けて、民主党のヒラリー・クリントンさんが


12日午後(日本時間13日未明)、インターネット上に掲載さた動画で、2016年


次期大統領選への立候補を正式に表明しました。ヒラリーさんは、2008年に


オバマ大統領に予備選で敗れ、オバマ政権では国務長官を務めています。


2度目の挑戦の今回は、圧倒的な知名度と資金力で、党内最有力候補で、


有力な対抗馬は見当たらず、民主党の指名獲得は確実とみられています。


メッセージでは、「私も準備ができています。大統領選に立候補します。」と宣言し、


「アメリカ人は厳しい経済状態から復活しようと戦ってきたが、まだトップの人たちに


有利な状況だ。どのアメリカ人も擁護者を必要としている。私はその擁護者になりたい」


と語って、支持を呼びかけました。中間層の経済的安定を重視する考えを示したもの


です。女性初の大統領が誕生するか、世界が注目しています。一方の共和党では、


テッド・クルーズ、ランド・ポールの両上院議員が、すでに立候補を表明しています。


また、世論調査で先行しているジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事や、ウィスコンシン州


のスコット・ウォーカー知事なども出馬に意欲を見せていて、複数の候補が乱立する


ことになりそうです。共和党は、すでにヒラリー・クリントン攻撃を始めている、と


報じられています。国務長官時代に、公務に私用メールアドレスを使っていた問題や


元大統領が主宰する慈善団体「クリントン財団」への外国政府からの献金問題なども


持ち上がっている中で、ウィブサイト上での控え目な立候補表明になった、ということ


です。ヒラリーさんには、世界が、特に女性たちが注目していると思います。女性が


社会で活躍する上で障害となる「ガラスの天井」を打破することに力を注いできた彼女が、


自らが大統領になることで、「ガラスの天井」を打ち破る象徴になると考えている、とも


いわれています。私は、1994年のカイロでの国際人口開発会議、1995年の北京での


世界女性会議で、ヒラリーさんの演説や話を、生で聞き、世界のリーダーになれる、


素晴らしい女性だと思いました。アメリカ初の女性大統領、期待したいと思います。