昨日9日に、2015年度予算が、成立しました。昨年末の総選挙で、年度を
またぎましたが、1党多弱の国会で、難なく成立、という印象です。15年度
予算は、過去最大の96兆3420億円に上ります。これからは、後半国会で、
安倍政権は、集団的自衛権の行使をはじめ、自衛隊の任務を拡大する
安全保障関連法案の成立に全力をあげることになります。また、企業の
派遣労働者受け入れ期間の制限をなくす労働者派遣法改正案、労働時間
規制をはずす労働基準法改正案など、与野党が対決する法案があります。
安倍総理は、丁寧に政策運営にあたる、といいながら、決して丁寧ではなく、
多数の与党、そして強い官邸の力をバックに、やりたいようにやっているように
見えます。今年に入ってからでも、2月の衆議院予算委員会で、政治とカネの
問題を野党が追及していた時に、総理がヤジをとばし、しかもその内容が
間違っていて、謝罪することになりました。また、自衛隊のことを、総理は、
「わが軍」と言ったり、力の弱い政権なら、退陣を要求されてもおかしくない
ことだと思います。一昨日は、普天間飛行場の辺野古移転に関連して、
翁長知事が、上から目線の言い方と指摘して、菅官房長官はこれからは
使わないといった「粛々と進めている」と述べました。もっと緊張感をもって、
誠実な答弁をしてほしいですし、何より、国民が納得できるような論戦を
国会でし、また直接、私たちに説明する責任があると思います。後半国会
からも、目が離せません。