昨日5日、岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長(30歳)に、名古屋地裁は、


無罪を言い渡しました。美濃加茂市の浄水設備導入をめぐって、市議時代に


業者から現金30万円を受け取ったとして、事前収賄罪に問われていたもの


です。藤井市長は、現職の市長では、全国最年少で、一環して無罪を主張して


いました。市長に当選後に逮捕され、2ヶ月にわたって拘留されていました。


判決では、設備会社の中林社長の供述の、多くの矛盾点を指摘し、捜査当局が、


証言を誘導したという進め方への疑問も強い調子で指摘されています。中林


社長は、多額の別の犯罪も問われていて、司法取引的なことが行われたのでは


ないか、という指摘もあります。厚生労働省の村木厚子さんの冤罪事件などを


契機に、取り調べの録音・録画による可視化が、少しずつ進んではいますが、


依然として、このような、冤罪が指摘される取り調べが行われていることは、


大きな問題です。日本では、起訴されれば、ほとんどが有罪になるともいわれて


います。捜査当局が描いたように、罪が作られるとすれば、恐ろしいことです。


美濃加茂市長が拘留されていた間、本人だけではないく、市民が被害を受けて


いたともいえます。なぜ、このようなことになったのか、郷原弁護士も言っている


ように、徹底した検証することが必要だと思います。そして、取り調べの可視化を


さらに加速させる必要性を改めて感じさせられています。