今日は、朝から1日、軽井沢朗読館長の青木裕子さんの車で、お友達の


チェンバロ奏者の小澤さんと一緒に、上田市まで行ってきました。窪島


誠一郎さんが1997年に開設された、全国の戦没画学生を慰霊する美術館


「無言館」で、多くの絵や遺品、そして窪島さんがご遺族から聞き取った生前の


様子を伝える文章に、ふれることができました。無言館と第二展示館である


「画布のドーム」に、多くの訴えかける力をもった作品がありました。当時の東京


美術学校(現在の東京芸術大学)、現在の武蔵野美術大学、多摩美術大学に


分かれる前の帝国美術学校に在籍していた学生や独学で絵を学んでいた


前途ある絵描きの卵たち、と解説にありました。戦後70年、おかしな方向に


日本が進まないためにも、多くの人に、特に若い人たちに、是非、見てほしいと


思いました。その後、窪島さんが、毎年続けてこられている、22歳で1919年


2月20日に亡くなった画家、村山槐多を偲ぶ、第36回「槐多忌」で、演奏と


対談を聴きました。小澤章代さんのチェンバロの演奏、そして、詩人のアーサー・


ビナードさんと京都大学総長で、ゴリラの権威、山際寿一さんの「詩人の言葉」


「ゴリラの言葉」の対談が、窪島さんが司会をされてありました。久しぶりに


知的な刺激を受ける、すばらしいものでした。