シリアへの渡航を計画していた、新潟市のフリーカメラマンが、外務省から


旅券の返納を命じられ、命令に応じて提出したことについて、様々な報道が


なされています。フリーカメラマンの男性は、提出しないと逮捕する、といわれた


ので、不本意ながら提出した、と話しています。先日の、後藤健二さん殺害の


事件が起き、イスラム国が日本人を標的にするといっている中での、政府の


対応を支持する人が、おそらく8~9割位だろうと推察されます。取材の自由と、


国民の安全を政府が守る義務とのかねあいは、なかなか難しい問題だと思い


ます。後藤さん殺害の際にも、ブログに書いたように、誰かが伝えないと、そこでの


暮らし、特に子どもたちなど、弱い立場の人がどうなっているかは、私たちも


世界中でも、わからなくなります。伝えられないことは、ないことと同じになって


しまいます。それでも、命を守るために、行けないように旅券を、日本では


初めて提出させたこと、午前中の会見で、菅官房長官は、正しい判断だと述べて


います。報道機関の報道パースンや、フリージャーナリストなどが、最大限の


安全策を講じて、限られた短期間、そこでの人々について伝えること、それまで


国が阻止してよいのか、報道機関で仕事をした経験のある私には、疑問が残ります。


これが前例になって、政府が、報道を禁止することが広がらないようにと思います。