一番守られるべき家族から虐待を受け、心身ともに傷つき、最悪の場合は、


命まで失う子どもが、あとを絶ちません。議員をしていた時には、超党派の


議員立法で、児童虐待防止法を2回にわたって改正してきました。しかし、


潜在的な虐待が掘り起こされていること、現在の格差がひらく社会の中で、


弱い立場の子どもに虐待が向けられること等から、いっこうに減りません。


厚生労働副大臣をしていた時に、児童虐待防止月間に合わせて、子育ての


相談や虐待の通報ができる、全国共通の電話番号があるのに、あまり知られて


いなかったので、名刺大のカードに共通の0570-064-000を印刷したものを


たくさん作って、支援するNPOや子育て中の人が行く病院やお店などにおいて


もらいました。この番号にかけると、直近の児童相談所につながります。


この時も、やはり子どもの相談支援をしているチャイルドラインの電話番号を


周知する時にも、わかりやすいように、110番、119番のように、3けたの番号が


使えないか、だいぶやりとりをしましたが、実現しませんでした。先月、総務省が、


子どもの人権ホットライン、女性の人権ホットラインなどの国の電話相談窓口に


短く覚えやすい3けたの電話番号を取り入れることを認める答申案をまとめ、


年内に正式の答申、来年以降に実現していく可能性があるとされていました。


そして、児童虐待防止策を検討してきた関係省庁の副大臣などの会議が、対策を


とりまとめ、その中に、児童相談書への相談・通報をしやすくするための共通


ダイヤルの3けた化などを盛り込んだと、昨日、報じられました。これは、望ましい


ことですので、早期に実現してほしいと思います。