昨夜から、3人の日本人が、ノーベル物理学賞を授与されることが決まった、


久々に明るいニュースに、日本中が、沸いています。省エネで長寿命の照明に


使われる青色の発光ダイオード(LED)を開発した、赤崎勇・名城大学終身教授


(85)、天野浩・名古屋大教授(54)、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校


教授(60)の3人です。このように、日常生活に役立つ発明が、ノーベル賞に選ばれる


ことは、とてもよいことだと思います。青色発光ダイオード(LED)が、長寿命で省エネの


電球になっていることは、よく知っていますが、見やすい信号機や、DVDの容量を


大容量にすることなど、身の回りにたくさんあることを、改めて知りました。3人の


研究者は、長いこと地道な研究をされてきていて、それが実を結び、ノーベル賞を


授与するということは、若い研究者にも、よい刺激になると思います。赤崎さんは、


60年にわたって地道な基礎研究をされていて、それがあったからこそ画期的な


技術開発に結びついたわけです。ノーベル賞のうち、医学生理学、物理学、化学の


自然科学の3賞では、日本人の受賞が増えてきています。しかし、日本の研究の


現状では、今後もノーベル賞級の成果が出続けるが不透明との記事もあります。


これまでの成果は、国に勢いがあった70~80年代のものが多いとのこと。日本


学術会議は、先月の提言で、研究機関が安定したポストを用意するための財源を


確保できず、有期雇用を繰り返す研究者が大量に滞留していると指摘しています。


また、過度な競争の弊害もh指摘されていて、赤崎さんも、すぐに成果を求める


やり方には賛成できない、と語っています。今、こうした課題に全力で取り組む


必要を再認識する機会に、このノーベル賞授与がなればと願っています。