お盆の最中の今日、そして最近、お墓についての記事や放送が相次いでいます。


家の近くの外国人墓地(外国人のものは一部で、日本人のものが多い)にも、お盆


の今日は、お参りの人によって、たくさんの花が供えられていました。全国でみると、


人口減少、過疎化、高齢化、そして家族のあり方の変化などによって、お墓の事情が


変わってきているようです。地方の各地には、墓の墓があるということ。墓守が絶えて


無縁墓になった墓石が、コンクリートの雛段の上に1万基の墓石が並んでいる所や、


不法投棄も絶えないそうです。また、孤独死が増えて、無縁の遺骨に、自治体が頭を


悩ませているという記事も。一人暮らしで亡くなり、身寄りがなかったり、遺体の引き取りを


拒んだりすると、自治体が火葬して、納骨しています。2年間引き取り手を待って、ない


場合は合葬している自治体もあります。亡くなっても、引き取り手がないとは、悲しいこと


だと思います。お墓は、社会のあり様を表す、とも言われます。2025年には、私たち


団塊の世代が75歳を超え、多死時代を迎えます。未婚化が進み、35%が単身世帯に


なるそうです。先日、日本創成会議が、2040年までに、全国の896自治体が、消滅する


可能性があると予測しました。墓を継ぐ子どもがいない独身の死が増え、特に過疎地では、


墓を世話する人がいなくなります。先祖代々受け継ぐ墓のあり方を見直す必要があります。


永続的な墓地管理の仕組みや、支え手の創出が必要です。血縁の有無と関係なく、多数の


人を合葬する墓地もできてきています。都立小平霊園では、樹木の下に埋葬する


樹林墓地が3年前に整備され、10倍を超える申し込みがある、ということです。ちなみに、


私自身は、子どもたちに墓守をさせようとは思っていません。長野に移り住んで、浅間山が


見える所で眠りたいと思っていました。4年ほど前に、ネットで調べた長野県でひとつしか


見つからなかった上田市の公園墓地に、ひとつの墓石ではなく、プレートの一角を求め、


そこに入ることにしてあります。30年永代供養をしてくれて、その後は合奏される仕組み


です。ヨーロッパの公園墓地のように、季節の花々を、専門の人が手入れをしていて、


遊びに来られるような、明るい千曲川沿いの墓地です。人気があるようで、次第に、拡張


しています。