私がイタリアにいる間に、都議会で、みんなの党の塩村文夏議員が質問していた時に、


自民党都議が、セクハラやじをとばしたことが、大きなニュースになっていました。


昨日、自民党の鈴木章浩都議が、自分が「早く結婚すればいいじゃないか」とヤジを


飛ばしたと認め謝罪しました。塩村議員は、「女性が一人で妊娠、出産、育児で悩んでいる」


と問題提起したのに対するヤジです。ほかにも、「産めないのか」などのヤジもあったとのこと。


それでも、都議会の自民党幹事長は、その他は聞いた議員がいない、鈴木議員のヤジも、


すぐうしろの席に座っているのに聞こえなかったと言っています。この問題は、海外の


メディアも女性差別として取り上げています。議長も含めて、時間がたてば沈静化する


だろうと、取り合わなかったことが問題です。鈴木議員も、最初は否定していたのに、


昨日になって認めました。党籍を離脱しただけですまして、また党に戻るというのでは


それでいいのかと思いますし、他の議員も名乗り出るべきです。今回は、塩村議員が


勇気をもって、議長に申し入れるなどの行動をしたので、大きく取り上げられていますが、


これまでにも、こうした発言は見過ごされてきていました。これを機会に、女性の活躍推進を


掲げている安倍政権としては、しっかり対応してほしいと思います。


一方、今朝の報道で、女性の育児休業取得率が下がったと報じられています。2011年10月


から12年9月までに子どもが生まれた家庭で、昨年10月1日までに育児休業を取り始めた


人の割合が、女性が1年前より7.3%少ない76.3%と2年続けて減っています。男性は、


0.14%高い2.03%と2年ぶりに、わずかですが増えています。女性が減ったのは、


5~29人の事業所で58.6%と1年前より14.8%も下がったためとのことです。もともと


この数字は、子どもの出産後、仕事に戻る人の中で、育児休業を取得した人の割合です。


妊娠すると仕事を辞める女性が6割以上いるので、妊娠した女性のうち、2~3割しか


育児休業を取っていないことになります。子どもを持っても仕事を続けたい女性が、そう


できる環境を整えることが、まず必要です。