政府は、23日、治安情勢が悪化している南スーダンにPKOとして展開して


いる、国連南スーダン派遣団に参加する韓国軍に、陸上自衛隊の銃弾を


1万発、初めて提供することを、国家安全保障会議(NSC)と持ち回り閣議で


決定しました。緊急的な措置で、武器輸出三原則の例外措置としています。


確かに、PKOへの参加のあり方や、武器輸出三原則については、野田政権


でも、検討していました。課題があることはわかりますが、それには、国民が


納得できる、議論と説明が必要で、このように、なしくずし的に行うことには


大きな懸念を持ちます。これまでの政府答弁では、PKO協力法の25条の


物資提供には、武器は含まない、としてきました。今回の提供が、安部政権


のいう「積極的平和主義」の一環で、このようにして既成事実を積み上げて


いくのではないかと思われます。安部政権では、緊急性を要した、と説明して


いるようですが、今日のニュースでは、韓国政府は、予備のためにもらった、


と話していて、食い違っています。国家安全保障会議は、議事録がなく、検証


することも困難です。また、持ち回り閣議というのは、閣議を開かず、各大臣が


署名するだけで、本来は、このような重大が決定をするものではないはずです。


この武器提供についても、国会で、わかりやすく、しっかり議論してほしいと思い


ます。