昨夜、衆議院で、問題が多く、拙速な審議をしないよう、8割以上の国民が
願っていた、特定秘密保護法案が、強行的?に採決され、通過してしまい
ました。再三、述べているように、この法案は、知る権利を脅かすもので、
多くの問題があり、とても巨大与党だからといって、強行採決をしてよいもの
では、ありません。中央公聴会は開かず、地方公聴会が開かれた福島で、
異例なことに、与党推薦の人も含めて7人全員が反対の意見を述べた翌日
に採決、とは、巨大な力に奢っているとしか、思えません。
秘密の範囲があいまいで恣意的に指定される恐れがあること、チェックする
第三者機関についても設置を付帯決議に書いただけで作られる担保がない
こと、国民の代表である国会にも秘密会にした場合に、しかも安全保障に
著しい支障を及ぼす恐れがない場合のみ情報提供されるという、原則として
国会にすら秘匿されるという、議会制民主主義の根幹を揺るがすものである
ことなど、問題は多々あります。
昨日の国会前をはじめ、長野でも、全国各地で、反対の声を多くの人達が
あげているのに無視して、採決が行われました。
この後、参議院での審議に期待したいのですが、参議院で修正すると、もう
一度衆議院で採決が必要になるため、この国会での成立をめざす政権与党
の姿勢から、多くは望めません。取材が制限され、情報伝達に支障がでる恐れ
があるため、新聞労連、民法労連、出版労連、日本ぺん倶楽部、ジャーナリスト
達等が、反対の声をあげています。それぞれが、できる範囲で、声をあげていく
必要があります。
アベノミクスで、景気が回復基調にあり、株が上がれば、すべてよし、というわけ
には、いきません。特定秘密保護法案を通し、憲法改正に突き進むことを、黙って
見ているわけには、いきません。