セロリとパセリは親戚である。
どちらもセリ科の植物だ。名前もよく似ている。字面を見てると野球のセリーグパリーグみたいだ。
 親戚についてはセロリは公表していない。パセリと同等に扱われることを認めていない。佐賀県における松雪泰子と似ている。

 セロリは一人でやっていける。単独で料理になれる。
 一方パセリは単独では何もできない。そもそも料理にならない。常に何かの料理の脇に添えられるだけである。肉料理だったり、サンドイッチだったりの皿の隅に彩り担当として置かれて、最後まで残る。食べられることも稀である。
 格が違う、とセロリは思っている。「パセリに主役がはれるか」という。無理だと思う。しかしセロリだって主役って言うほどメインじゃない。まあ、サラダか塩揉みあたりだ。
 セロリは曲にもなっている。夏がダメだったりセロリが好きだったりするの〜ね。山崎まさよしだ。メジャーである。国民的アイドルも歌った。やめときゃ良いのに。
 一方パセリは、曲名にはなってないけど歌詞の中に登場する。parsley sage rosemary and thyme  パセリセージローズマリ〜アンタイムだ。サイモン&ガーファンクルの名曲だ。曲中に何回もリフレインされる。ハーブ界の仲間たちを引き連れて堂々としている。おまじないの言葉らしい。
 まあ、どちらが偉いわけでもない。パセリもセロリも脇役だ。でもどちらも好きだ。主役を張らないところが良い。