故長岡鉄男氏設計のスピーカーの中で、長岡教信者が最も多く製作したスピーカーがスワン系と言われています。実は私も自作に初挑戦したスピーカーがスワンMKⅡでした。MKⅡはスワンよりもバックロードの折り返しが1回多く上面開放なので壁に密着できるメリットがある反面、工作の難易度が高かったことからあまり人気が無かったように思います。後にユニットが角型からランドフレームに変わり、マグネットが強化されたことに対応すべくヘッド部分を改良し製作した2作目が自称「スワンMKⅡ改スーパー」でした。小口径ユニット一発だけとは思えない低音と点音源からくる音場感の良さは今でも記憶に残ります。

 

写真は、自宅のリファレンスがD-37改に替わり、あまり活躍の場が無いことを不憫に思い、使っていただける方に譲ろうとネットオークション出品用として2012年に撮影したスワンMKⅡ改スーパーです。今も元気に鳴っているか気になります・・・

 

社会人になり初めて購入したスピーカーが中古のダイヤトーンDS-503でした。中古品を買うことは全く想定していませんでしたが、郡山市内のオーディオショップで聴き比べ音が気に入り9万円で購入。以降、自作したスピーカーのスワンⅡ改スーパーと併用していましたが、転勤族であるがゆえにスピーカー2セットを保有し続けることが困難となりDS-503を手放しました。DS-503は高解像度で低音の忠実度が高く迫力もあり、さすがメーカー製といえるスピーカーでしたが、なぜメーカー製を手放し、自作スピーカーを残したのか?

 

スピーカーを自作したきっかけはAV用として使用するためで、あくまでもサブとして使用することが目的でした。また、自作はメーカー製には性能では及ばないという思い込みもありました。しかし、DS-503とスワンを聞き比べていくうちに、音場感の良さ、屈託の無い低音の出方などスワンの優位性に気づき、最終的にはDS-503をスワンの音に寄せるべくスコーカーとツイーターのアッテネーターを調整していました。3ウェイはどうしても高音、中音、低音がそれぞれ別に鳴っているように感じ、低音は大口径ウーハー特有の立ち上がりが遅く制動が効かない音になりがちということが分かってきて、フルレンジ、バックロードをメインスピーカーにすることを決めDS-503を手放すことになったというわけです。

長岡式スピーカーD-37改は釘を使わずハタガネと木工用ボンドだけで組み上げました。べニア板が固く重量感があったためか、完成当初は共鳴音が影響してまったく良い音が出ず辛抱の日々が続き、まともな音になってきたのが半年後ぐらいだったと記憶しています。D-37改はその後変貌を遂げていくことになりますが、一つだけ気になる点がありました。重低音はバックロードにより十分満足する音でしたが、低音域がやや弱く感じます。アンプで低音をブーストするとバランスが良くなりましたが、アンプの回路ではなくサブウーハーで低音を補強しようと思い製作したのが写真のSW-Jrです。以降、D-37改とSW-Jrが我が家のリファレンススピーカーとして君臨しています。

スピーカーは自作で、故長岡鉄男氏が設計したD-37の改良版です。(ユニットはフォステクスのFE168ESにスーパーツイーターT900Aを追加)ネットワークを介さない強力マグネットのフルレンジユニットから出る音は、解像度、忠実度が秀逸なうえ、バックロードから出る重低音も一般的な大口径ウーハーの音とは一線を画していると思います。具体的には、ボーカルや声が生々しく、ウッドベースは目の前で演奏しているかのような存在感を体感できます。

 

ちなみにキャビネットの製作に掛かった費用は、べニア板5枚にカット代込みで2万円ほど。ユニット代を加えてもステレオで15万円はしていない格安で完成し、まさに「ハイCP 」なスピーカーと自負しています。製作後20年経過しましたがまだまだ現役でいけそうです。

オーディオルームが稼働し始めた当時は、板張りの床にオーディオシステムを直置きしていました。期待に胸を膨らませて音を出してみたところダメダメな音で困り果てた記憶があります。原因は2階の床の強度が高くなく共振して音を濁らせているのではと推測し、すぐさま床の共振防止対策としてオフィスなどにある「タイルカーペット」を敷き詰めてみました。すると見事に共振音が出なくなり「まともな」の音に激変しました。その後、床面の更なる吸音対策として厚手のカーペットも敷き対策完了となり現在に至っています。なお、厚手のカーペットは冬の防寒対策も兼ね、オーディオシステムを避けて敷いています。

オーディオルームが運用し始めた頃(平成18年)のオーディオシステムが質素に見えますが、当時会社勤めのためオーディオシステムも2拠点となっていました。ちなみに勤め先のオーディオシステムのスピーカーは長岡式のスワンⅡの改良型でした。ただ、大きな音が出せないストレスから自宅の古民家再生&オーディオルーム完成へと至りました。