ブクログに登録する前は何となく、国内の作品と海外の作品を自分は半々くらいの割合で読んでいると思っていたのだけど、実際は海外文学が9割くらいで、驚いたんだよ。

この本の語り手(?)のお一人岡野さんのお名前に見覚えが…、記憶が合っているのなら、エルかフィガロの書評のコーナーの連載で面白そうな本をたくさん紹介していただきお世話になった…気がするのだが(違うかな?)

でもこの本じゃあすっかり毒舌も毒舌で…
悪いお友達(豊崎さん?)に影響されたのかな…。
(勝手にすみません)

ある時、
わたしがあまりにも周りに対して馬鹿馬鹿言うから、心の友Mに「馬鹿っていう人が一番馬鹿なんだよ!」と
夜の銀座の路上で叱られたこと、

またある時、
我が弟にある本を「どうしようもない」と話していたら、
「つまらないと思っても自分の力量不足の場合があるから自分は簡単にそう言えない」と話してくれたこと、

この二人は私に愛のある苦言を呈してくれる数少ない人、そしてこの二つの言葉を常々心の片隅において
今もなお気にして生きているんだけど、

この本を読んでなんだか今一度このことを考えた!
(要するに「悪口」を言うのはたやすいが…)

さて、海外文学好き、と思っていたのに、
この本に紹介されている100冊のうち、
読んだことあるのはたったの19冊だった!

すぐ手に入れて読みだした本、2冊、

これから読みたいと思って書名をひかえた本、23冊、
欄外を参考にさらに2冊、

すぐれたブックガイドであることは間違いない!

けれど、本をたくさん読めば読むほど
「高潔な人物になれる」と言うことでは全然なく、
まったく別の話なんだな、と思ってしまった。
(生意気をすみません)