- タンノイのエジンバラ/長嶋 有
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表題作の他、全4篇収録
表題作は、さらーっと読んでしまって
印象が薄い。
失業中の男が、突然隣家の女の子を預かる、んだけど、
出てくる女の子、設定は一応小学校低学年、
でも、こまっしゃくれ過ぎて
しゃべる台詞もこれは低学年ではないだろう…
とそこが気になった、な。
その他に収録のお話の、
特に兄弟姉妹の関わりの部分に共鳴。
私も兄弟、姉と仲が良いので、
本の中で仲が悪い兄弟が登場すると大抵共感出来ず
つまらないなと思うことが多い。
兄弟や親に心配されたり、優しくされたりが
弱っている時には、煩わしく感じたり、
責められているように思ったり…
逆に相手を変だなーとか思っても好きだし、
ふとした瞬間突然健気だなーと思ったりする。
この気持ちをうまいこと表現してくれている
「夜のあぐら」と、「三十歳」
「バルセロナの印象」も、そうかな。
そして「バルセロナの印象」には心を許している相手に
わざとのように機嫌悪くしてみせて
かまってほしがる「悪いときの私」のようなシーンが!!!
そしてそして「三十歳」は、
恋愛の部分で、
なんとなくだけど結構好きで気に入っていて、
素知らぬふりをしていながら
向うもそうじゃないか?
ここまで通じ合って、楽しく過ごせているなら…
というところからの、
ところからの!なのです。
そういうことはあるのですよ、
ええ、ええ、ありますとも。
最近ずーっといっぱい長嶋有読んでいたけど、
今は「三十歳」が一番だ。
次が「ねたあとに」そして「泣かない女はいない」と続くわけだ。