第1話冒頭を公開します 峠の朝は、冷えていました。 若者は、重い荷を背負いながら ゆっくりと山道を登ります。 「本当に海まで行けるのだろうか」 その不安は、 読者ではなく、 きっと昔の人の本音だったはずです。 石見銀山で採れた銀は、 こうして人の背に乗り、 街道を進みました。 この物語は、 英雄の話ではありません。 歩いた人の話です。 もしあなたがこの若者なら、 一歩を踏み出せますか?