おはようございます
出場機会を求めて巨人を退団し、中日入りした中田翔内野手(34)が6日、名古屋市内で記者会見に臨み、「また戦える機会をいただいてすごくありがたい。 一から頑張りたい」と引き締まった表情で語った。
2年契約で1年・年俸3億円。
背番号は、2021年途中まで所属した日本ハムでつけた「6」に決まった。
プロ16年間で通算303本塁打をマークし、打点王は3度獲得した。
チームは得点力が課題で2年連続最下位に沈む。
会見に同席した立浪和義監督は、「勝利に導いてくれる選手」と主軸候補に期待を寄せた。
今季は92試合で15本塁打を放ったが、途中から本職の一塁に岡本和真が入ることが増え、3年契約の途中解除を球団に申し出た。
「まだまだできると思っているからこその決断」と語り、来季は20年以来となる打点王のタイトル奪取を目標に掲げた。
中日ドラゴンズに入団が決まった中田翔選手が6日、記者会見し意気込みを語りました。
貧打に悩んだドラゴンズの救世主になるのでしょうか。
名古屋の街は「バスレーンびっくりした」
中日・中田翔が入団会見 決め手は「火がつくようなものあった」
6日午前11時半、青いネクタイで記者会見に臨んだのは、中日ドラゴンズに入団が決まった中田翔選手です。
中田選手: 「自分の中で何かこう火がつくようなものもありました。このチームでやりたいというように、色々考えた中で素直に思えたので」
中田選手は、大阪桐蔭高校から2008年に日本ハムに入団。
通算303ホームラン、1062打点、打点王を三度獲得するなど、右の長距離砲として活躍。
2年前、シーズン途中に巨人へ移籍しましたが、来シーズンは定位置が確約されず、出場機会を求めて複数年契約を解除していました。
ドラゴンズで狙うのは…。
中田選手: 「やっぱり一番は打点です。打点というのは全てにおいて、犠牲になってくれる選手もいるわけですし、打点に関しての気持ちが強いですね」
背番号は、落合博満さんや井端弘和日本代表監督らがつけた「6」です。
中田選手に名古屋の街の印象も聞いてみました。
中田選手: 「バスレーンはちょっとびっくりしました。バスに乗る機会はないんですけども、気を付けて運転しようと思いました」
中田選手には、立浪監督も大きな期待を寄せています。
立浪監督: 「普通にやれば、ドラゴンズを勝利に導いてくれる選手だと思っています」
柳裕也投手は、期待の大砲の入団に早速がっちり肩を組んだ写真をSNSにアップしていました。
若手選手を飲みに誘っている涌井投手は先日「僕の食費の負担も減る」話していました。
中田選手: 「全面的に協力しようかなと思っています」
中田選手の入団について、ドラゴンズファンも期待しています。
ファン: 「すぐホームランにしちゃうイメージがあるので、来てくれて嬉しいなって思います。頼れる4番バッターになってくれればいいかなと」
別のファン: 「期待しかないですね。他の選手にも相乗効果があるのかなという感じがしています」
また別のファン: 「(今シーズンは)寂しい感じになって終わってしまったので、来季に期待して、『A.R.E.』になるといいですよね」
高まる期待に中田選手は…。
中田選手: 「やっぱり頂点というか。勝たなければ、正直(野球を)やっていても楽しくないので。そこを目指して一生懸命やっていきたいなと思います。1日でも早く認めてもらえるように、また中日ドラゴンズの一員に1日でも早くなれるように、僕は全力でやるだけなので、応援してくれたらありがたいなと思います」
中日選手会長の柳裕也投手(29)が「大将歓迎会」を来春沖縄キャンプで実施する。
6日、名古屋市内の日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院を大島、大野、藤嶋、松山と訪れ慰問。
トークイベントで加入した中田翔内野手(34)について問われると「キャンプ直前に歓迎会を実施します。そこでみんなで仲良くなりたい」と新加入選手の大歓迎会プランがあることを明かした。
中田とは前日5日に名古屋市内で会食を行ったという。
「なんて呼べばいいですか、と質問したら、何でもいいと。ジャイアンツと日本ハムの時になんて呼ばれていたんですか、と聞いたら『大将』と。僕も大将でいきますと答えました。ドラゴンズ全員、大将でいきます」。
名古屋名物の手羽先を手に、選手会長として一足早く歓迎会を行った右腕はチーム内で「大将」も浸透させる意向も加えた。
中日の涌井秀章投手(37)が6日、名古屋テレビ「ドデスカ!」(月~金前6・00)に生出演。
大食漢な選手を明かした。
「今まで出会ったことない」ほどの大食い選手とお立ち台に上がる涌井 今季、トレードで中日に移籍したプロ19年目の涌井は21試合に登板し5勝13敗、防御率3・97だった。
シーズンを振り返り「セ・リーグの野球になれることが自分のテーマだったので、ちょっと時間かかりましたけど、少しずつ順応することができました」と語った。
また、涌井といえば、横浜高の後輩、柳をはじめ細川や小笠原ら後輩を食事に連れて行きご馳走することで知られているが、後輩との食事は「友達づくりもあるので」とニヤリ。
その上で「いろんな人の今までやってきたことも教えたいですし、そういうのも含めてご飯に連れて行ってます」と真意を語った。
また、水曜レギュラーのスピードワゴン・井戸田潤らが細川の大食いぶりについて尋ねると「本当に過去最高ぐらい。今まで出会ったことない。野球選手で歴代」と初めて見た大食漢だといい「衝撃ですよね」と笑った。
細川とは一昨日も一緒に焼き鳥を食べたそうで「20本コースだったんですけど、それ普通に食べて“まだ1割ですね”って。3人で行ったんですけど、もう1人は1周で限界迎えて、“僕それ2本ずつ食べます”って計60本食べてました」とコース3周レベルをたいらげたと明かした。
今季、後輩にご馳走した総額については「行くのが人数多めなので結構いってます。井戸田さんのギャラぐらい」と高額になったとボケをまじえて語った。
また、来季から中島宏行、中田翔が加入することとなり、西武時代の先輩である中島については「すごい優しい人ですし、後輩の面倒見がいいので、そういうのを見習って自分もやっている」とし、
来季は「全部払ってもらいます」と中島が同席の際はおごられる側にまわると宣言。
中田についても「何度も対戦してたので味方になると心強い」と語り、期待するのは「打点とホームランと食費ですね」と言って、スタジオを和ませた。
巨人から自由契約となり中日に加入した中田翔内野手(34)が6日、名古屋市内で入団会見。
表立った移籍交渉は中日との一度きりだが、パワハラ問題で揺れる楽天も驚きの提示額で獲得に動いていたことが取材で分かった。
2日に東京都内で球団幹部とともに交渉に臨んだ立浪和義監督(54)も会見に同席。
中田は中日を選んだ決め手を「球団や監督からの気持ち。自分の中で火が付いた」と語った。
確かに意気に感じるタイプではあるが、巨人との2年総額6億円の契約を自ら破棄した以上、自分を必要とする球団にも同等の評価を求めるのがプロの世界。
会見後には条件面を確認する報道陣に対し、巨人と同じ2年契約で年俸3億円と認めつつ、「30(億円)でいいッスよ!」と豪快に笑い飛ばした。
中日はこれまでの実績に敬意を表した誠意ある条件提示で中田を射止めたが、同じく右打ちの一塁手を補強ポイントとして水面下でオファーを出していたのが楽天だ。
安楽智大投手(27)が複数の後輩選手へのハラスメント行為で先月末に自由契約となったばかりだが、今季まで現場を預かりながら一連の騒動の中で雲隠れを続けた石井一久前監督(50)が、今オフから転身したシニアディレクター(SD)として独自の人脈を使いアプローチをかけたという。
ただし、提示額は1億円未満。
中日との差は歴然で、セ・リーグにはないDH制という売りはあってもさすがに勝負にならず。
親会社の業績不振もあり、石井SDは「予算が限られて思うように補強できない…」と周囲に嘆いていたという。
今江新監督の来季年俸が12球団最少の4000万円とされ、ここまで目立った新戦力獲得の動きもない楽天の資金面の苦境を、裏書きするような中田への低額オファー。
昨季までGMとして次々と大型補強を実現してきた石井SDといえども、先立つものがなければ辣腕の振るいようがない。