2021/7/4 参拝ブログ

  廣峰神社 (兵庫  姫路)


廣峰神社、




吉備真備さん、陰陽道、牛頭天皇。

いろんな説話が残っていて、どれが正解かわかりません。


最初にお断りしておきます。

今回の内容は、いろんな文献、情報から、

自分がこうではないかなと思うことを書かせて頂いてます。ご了承下さいませ。





廣峰神社。

初めは、スピリチュアル好きの妻が
桜井識子さんのブログを見て、ここに行きたいと
言い出したのがきっかけ。

自分も桜井識子さんの本を読み、自分には見えなくても、
実際に牛頭天皇という神様がいらっしゃる神社で何か感じるのだろうか、


初めはそんなミーハーな好奇心に近い参拝でした。



ただ来る度に、不思議な出来事やお写真を撮らせて頂いて、お礼参りに来るようになり、

今では、定期的に参拝するようになりました。




本殿の裏手にまわると境内社があります。


そして、これが本殿真裏。

陰陽道の祖である吉備真備さんが創建した神社ということもあり、陰陽道の聖地ともされていて、

願かけも九星詣りという陰陽道の形式。



本殿裏にある九つの穴に、九星の運命星を守護する神々が鎮座していて、
願い事を書いた祈願札を自分の運命星の穴に入れ、願い事を三度ささやくという、
古くからのスタイル。


自分は、いつもは本殿正面よりご挨拶させて頂いてるだけですが、
いつかここぞという時にお願いしようと思っています。


御神木のある場所から、さらに奥に繋がる道があります。


そこをずずいっと進んでいきます。

この石垣の上が、先ほどの境内社。
その右手をいきます。


この時はまだ梅雨明け前だったので、しっとりして苔も綺麗です。


以前は、この石の道標だけでしたが、
新たに道標が出来てました。

この先、ご神域感アップします。
旧社家の廃跡もあり怖くもあるのですが…。


廣峰神社の元地、
今は吉備真備さんを祀る吉備神社と、
素戔男尊の荒御魂を祀る荒神社へ続きます。



牛頭天皇様、

明治以降、素戔男尊と同一視されて、今では分かりにくくなってます。

桜井識子さんも神様でも仏様でもない、て言われてますよね。



諸説あると思いますが、
自分はやっぱり吉備真備さんが持ち込んだ陰陽道が深く関わっていると思います。


吉備真備さん。

695~775年の奈良時代の公卿で学者さん。

近世を除いて、
学者から右大臣まで登りつめたのは、
菅原道真さんと吉備真備さん、2人だけです。


20代で、百人一首でも知られる阿倍仲麻呂さんらと
遣唐使、留学生として唐から多くを学びます。
文学はもちろんのこと、
天文学、音楽、兵法学、


吉備真備さん、阿倍仲麻呂さん、
この2人は、唐でも名の知れた存在に。
阿倍仲麻呂さんは唐で官職にもついています。



吉備真備さん、帰国後、順風満帆に出世街道を進みますが、
藤原仲麻呂の政権下でことごとくひどい扱いをうけ、大宰府に左遷させられます。

さらに第12次遣唐使として、唐行きを命じられます。自分より位の低い者が大使となり、その副使として。ほとんど厄介者払いのけっこうな扱いですよね。

自分は、この第12次遣唐使の際、陰陽道に関わる何かを得たのではないかと思っています。

この入唐の際、案内してくれたのは、かつて一緒に留学してきた阿倍仲麻呂さんでした。
唐でなんと高官となっていたため、府庫の一切の見学が許された他、破格の待遇だったとのこと。

吉備真備さん、帰国してしばらくは大宰府にて務めますが、晩年、再び右大臣に返り咲いています。



自分が興味があるのは、おそらくこの第12次遣唐使の際のことを後の時代に面白おかしく描かれた

「吉備真備入唐絵巻」
というもの。

伝説的な説話なのですが、この絵巻の中で、吉備真備は唐の官人に次々に無理難題を要求され、鬼のいる楼に幽閉されます。

ただその鬼というのが、阿倍仲麻呂の生霊で、その無理難題、あらゆる難を助けてくれます。

そもそも阿倍仲麻呂は、天皇の勅命で、ある書を持ち帰ろうとしていましたが、唐の官人に騙され酔わされた上に同じく楼に幽閉され、鬼となっていました。

その書物というのが 「金烏玉兎集」

それを吉備真備が阿倍仲麻呂から託され、
唐から持ち帰り、阿倍仲麻呂の子孫に常陸国筑波山麓で伝えようとしたといわれています。



陰陽道に詳しい方は、ご存知かと思いますが、

この「金烏玉兎集」、
実在しています。

あの陰陽道、安倍晴明の秘伝の書として。

書かれたのは、時代的に子孫もしくは弟子であろうとされていますが。



こちらが廣峰神社の元地。


左が、吉備神社。
右が、荒神社。



2つの社の間に、
磐座と、若い木ではあるものの、
いかにも何か霊的力がありそうな木が3本。

参拝中、その木のまわりを、ずっと黒アゲハ蝶がとんでいました。


廣峰神社編、


長々となりますが、
あともう1回、続きます。