Mrs. GREEN APPLEさんのProgressiveを一曲ずつ語ろうと思います。

 
実はこれがブログを書こうと思ったきっかけです。
 
ちなみに、過去のインタビューとか雑誌とかまで追えてないので、その辺りは読まずに書いています。悪しからず…
そのうち読みたいなとは思っているんですけどね…
 
さて、曲の話をする前に、ちょっとアルバム全体の話を書こうと思います。
 
 

0. Progressive

英単語の意味としては前進する、とか進展する、向上するというもの。
初の全国流通インディーズ盤なのでこの名前なんだろうな。
ちなみに、タワレコの紹介文が良かったのでぜひ見てほしいですね。
 
さて、このアルバムを通して私が感じたことですが…
大森さんが自分に向けて書いてるんだろうな、歌ってるんだろうな、ってことが一番大きかったですね。それが悪いとかそういう話ではなく、単純に。
 
自分というのは、ある時点の過去の自分という方が的確ですかね。
ちょっと心理的な話になるかもしれませんが、「自分の中にいる幼いままの自分」みたいなのがいて、どこかで傷ついたり悲しかった自分に声をかけるとしたらこうだな、というものを書いてる感じがしました。
 
同じようですが、その苦しい経験をしている時に周りにかけて欲しかった言葉を自分で書いてるんだろうなとも、思いました。
 
そして、同じような経験を今現在、経験している人のために書いてるんだろうな。
 
でも最後には前を向けるような言葉が入っていたりするので、良く言えば背中を押してくれるみたいな、ちょっと悪く言えば、なんだかんだいってそれでも生きてかなきゃいけないみたいな感じですね。
 
言葉を紡ぐ人なので、もちろん自分の思ったことを書くと思うんですけど、これはいつになっても変わらない大森さんの根本にあるものだと、なんとなくそう感じます。最近だとなんだろう、フロリジナルとかもそうですよね。
 
 

1. 我逢人

みんな大好き、我逢人。
曲名の意味は人の出会いの尊さとか、そういうものですね。
 

ところで一体どこからこの言葉を見つけてくるんでしょう。

改めて大森さんの凄さに圧倒されます。

 

さてもう少し深掘りします。

やっぱりミセスといえば歌詞が特徴的ですよね。

 

サビとかもう、ね。

前述したように、このアルバムは自分に向けて書いてるものが多いように感じるんですけど、我逢人はその代表例だと思います。幸せになってほしいですね、本当に…

 

もちろん聴く人のことも想って書いてると思いますので、私個人の感想として捉えていただきたいですが。

 

最後の「笑顔であって欲しいな」

 

ここもグッとくるところです。

人の幸せというか、笑顔であることを願うことってなかなかできるもんじゃないぞと。

私がそういう人なのでそう思いたいだけかもしれませんが。

 

できるだけ多くの人が幸せになって欲しいし、身の回りの自分によくしてくれる人にも幸せになって欲しい。

自分と関わったことで少しでも楽しいとか、ポジティブな影響を受けて欲しい。

 

これは私が常に思ってることですが、同じような気持ちになったことがある人は、我逢人を聞くとそんなことを思うんじゃないかな。

 

 

2.ナニヲナニヲ

MVが面白いんですけど、ちょっとそれは置いといて…
 
結構、直球というか直接的ですよね。あ、世界が憎いんだなという感じ。
ギターがギュィーンってなってるのが痛さの現れみたいで。
…伝わるのだろうか。伝わってほしい。
 
ところで、これって恋の歌なんですか?
いや他人に聞くなよって感じですが。恋の歌って言われたらしっくりこないし、投げやりだなくらいの感想しか出てこない。
 
これはまた追々、意味がわかるようになったら書き直す必要がありますね…
 
どなたか、私はこう思うとかこう感じた等々ありましたらぜひ教えていただきたいです。
 
 

3. CONFLICT

最初のテレビの砂嵐みたいな、何かと通信してるような音からガラッと曲調変わるの好きです。
 
つい最近も、大森さん言ってましたけど。
「未だ成されて無い事を 実らせて見たいな」って。
 
常に新しいことに挑戦してるところ見るとその想いは変わらないんだなと…
 
あ、ちなみに葛藤ですね、曲名。
この新しいことに挑戦するワクワク感と不安感の葛藤はこの時からだったんですね。
 
またまた最後の歌詞、
 
「貴方の愛しい胸に その葛藤がある限り
この世も諦めることはなく 微笑みかけるでしょ」
 
これもなんとなく、今まさに刺さる人がいるんじゃないだろうか。
ハッとさせられるってそういうことなんじゃないだろうか。
 
 

4.アンゼンパイ

イントロが毎回可愛いなーって思ってます。
この曲に関しては、自分に向けて歌ってるよりも「誰かに向けて歌ってる」感じが強いです。
 
この曲からひしひしと伝わってくる「自分のことは自分にしかわからないんだ」「自分をわかってあげられるのは自分だけしかいない」っていうものは共感する人も多いんじゃないかな。
 
この曲ってちょっと生意気な感じですよね笑
それも含めていいんですけどね!
 
あと、「続きは人に優しく出来たら伝授します」っていう部分について。
これをもし誰かに向けて歌っているなら、その人はいつまでも伝授してもらえないんだろうなと毎回聴きながら思ってます。
 
伝授する気ないだろうな…笑
 
 

5.日々と君

この曲は「過去の時点での自分」に歌ってる印象が強いです。
特に最後の歌詞の
 
「逃げたって変わらないし 悩んだって終わらないよ
貴方のその心は そろそろ泣き止むべきだ
報われないことなんて 死ぬほど沢山在るよ
それに挫けないで 優しさを分けれる人になってね」
 
この部分が、本当に、うずくまって泣いてる過去の自分に言ってるようで胸がギュンってなります。
 
それまでの歌詞が、助けてよとか救い出してよとか、誰かに訴えてるような感じなので、余計に最後の「助けに来たよ」が未来の(大人の)自分の言葉な気がしてくるんですよね。
 
だとしたらやっぱり、苦しかった時点で救ってくれる人は自分以外にいなかったんだろうな。
 
歌詞には時々、こういう感じで大森少年が出てくる気がします。
またそれについても書けたらな…
 
 

6. WaLL FloWeR

やっと最後まで来ました…
このアルバムで好きな曲は?って聞かれたらこの曲と答えるくらいに好きです。
我逢人は殿堂入りしてるので、我逢人以外ならの話ですが^^
 
さて、壁の花の意味にも触れておきます。
 
壁の花…舞踏会で、踊りに誘われずに壁際にいる女性。(引用元:広辞苑)
 
誰にも気づかれることなく、報われることもなく、愛されることもない、みたいな感じでしょうか。言葉にすると結構きついですね。
 
さて、この曲の歌詞ですが、まとめると
「人はみんな醜いし、汚いし、この世界は辛いことばっかりだけど、それでも人間って愛すべき生き物で、自分はこの世界で絶望しながらそれでも生きてくんだよ」
ということです、多分。
 
もうそれ道徳と皿じゃん!って話になってしまうんですけど…
 
要はそれでも毎日はやってくるんだけどね、みたいなことです。
悲観してるわけじゃないってところがポイントです。
 
 
そして、この曲が最後だからこそ、このアルバムが中途半端になることなく、誰かひとりの叫び声で終わることなく聴けるんだろうなと思ってます。
 
それぐらい大事な役割を持っている気がします。
 
いや、私が好きすぎるだけなのかも。
 
 

最後に

とても長く、そしてあまり内容のない話を最後まで読んでくださった方には本当に感謝しかないです…
こんな感じでぼちぼち書いていこうと思います。
 
多分、次回は音楽と人を読んだ感想になるのではないだろうか…?
ネタバレしない程度で書けることがあれば検討します…
 
 
 
そして最後に、読んでくださった方に小さな幸せが訪れる事を祈っています。