◉「戸(こ)を出でずして、以(もっ)て天下を知る」
一人の心は千万人の心である。
自分が寒いと思えば人も寒い。
自分がひもじいと思えば人もひもじいはずである。
したがって、自分の心を推していけば、
かくべつ世間に出て行かなくても、世の中の姿はわかるはずである。
すなわち、戸をでなくても天下を知りうるのである。
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◉「学を為(おさ)むるものは日に益す」
学問に為むるものは、一日一日その知識・内容が豊富になる。
しかし、知識の多くなることは惑いのもとであるから、
むしろ学問はしない方がよい。
