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前回のブログでは、東北の復興に主眼を置いた経済政策を考えました。


ただ、大事なことは一時的な復興需要ではなく、継続した経済発展です。


現実の経済にて発展を継続するためには、イノベーションが必要です。オーストリア出身の経済学者のヨーゼフ・シュンペーターは、経済発展の原動力として「新結合」の遂行を挙げました。



シュンペーターは、「新結合」を次のように定義しています。


それは、物や力を新しいやり方で結合すること、従来とは異なる結合が行われること、あるいは違ったやり方でことを運ぶことです。


そして、この新結合を遂行することがイノベーションとなります。



シュンペーターは、イノベーションの主体に企業者(企業家)を、補助者として銀行家を考えました。企業者とは斬新なアイディアで自らイノベーションをしていく主体です。


銀行家は資本を企業者に提供し、企業者と生産手段を仲介する存在ですね。



しかし、私の考える「経済発展の理論」では、主体は企業者ですが、補助者は銀行家という考えは持ちません。



私の考える補助者は、「高度な知識を持ち、先を見通す先見力と企業を革新できるコンサルティング能力があり、地球全体の富の増加を考える」頭脳集団です。



残念ながら、現代の銀行等の金融機関では、そうした考えを持ち合わせていません。


銀行は、この頭脳集団の助言によって資金を提供するだけとなります。

私はこうした頭脳集団を、単純な言葉で「リーダー」と呼びたいと思います。



「リーダー」は、上記の仕事の他に、イノベーションの主体である企業者と企業者を結びつける役割も持っています。


「この人とこの人が組めば、面白いはずだ」と思ったら、その人達を引き合わせます。


「リーダー」の所に情報が集約されるので、有意義な情報と情報を、高度な判断で結び付けることができるのです。


時にはアイディアとアイディアを結びつけます。販売組織と製品を結びつけることもします。

この組み合わせは無限です。



イノベーションで大切なのは人です。さらに言えば、人が持っている知識です。


人の知識や想像力を結びつけたり、相乗効果をあげたりすることが発展の鍵です。


それらをバランスよく、最大効果を挙げるように助言するのがリーダーの役割になります。 前回のブログのVC(投資ファンド)も、起業創業を助けるだけでも当初の存在意義はあると思っています。


ただ、日本全体を復興させて、経済を継続的に発展させるためには、企業家が多数輩出することと「リーダー」のような組織が必要だと私は考えます。


(消費振興は次回になります。折を見て軽いのも書きますので、お待ちを)



<続く>


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