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このblog投稿は、カレーの学校のアドベントカレンダー1210日にリンクされています。ゴーグル仮面はカレーの学校9期卒業生です。
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ノーベル賞授賞式の日にカレーを考える【カレーの学校AdventCalnedar2020

2020.12.10



(誕生日とその日の変遷)

誕生日は128日。


その誕生日に過去カレーの学校AdventCalendarにリンク投稿させて頂いた。すでに一度ジョンレノンに関連づけて、かなり濃い記事を投稿させて頂いたし、この記事には自分でも大いに満足した。

(参照:2018128日の投稿)

https://ameblo.jp/komedarian/entry-12424315762.html



だから、以後はこの日を他のジョンレノンのファンに譲りたいと思っていた。すると今年は似たような世代の誕生日を2日異にする城生さんが投稿してくれた。ジョン・レノンの亡くなった時期に同じ時代や思いを、互いに知らぬ間に共にしていた仲間だ。


(1210日の新たなテーマ)

さて、だから今年2020年のゴーグル仮面®︎GKは違うテーマで記述しようと試みた。テーマはノーベル賞だ。そう、1210日はノーベル賞授賞式なのである。


ノーベル賞授賞式なんていうと自国のノーベル賞受賞者にばかりマスコミの話題は及んで、世界に偉大な足跡を残すこととなった他の受賞者の話題が乏しいというのが、日本の弱さだと感じたりする。


(GKは何者?)


GKは化学業界の関係者だ。今はもう研究者でも学者でもない。化学に関連する学部学科で学士修士を頂いた。それで、最初は化学メーカーの研究者から始めて、以後さまざまな化学の仕事に関わり、今も化学業界に携わっている。カレーは純粋に趣味で、仕事ではカレーには一切関わっていない。カレーは仕事に無関係だから、完全に自分を解放できる領域なのである。


(ノーベル化学賞)

それで、今日はノーベル化学賞に注目してみよう。


ノーベル化学賞といえば、日本人受賞者には、福井謙一や、白川英樹、野依良治らに始まり、過去8人も受賞していて、そこからも化学というのが日本のお家芸であることが窺える。日本って化学の国として一流なのである。特に2002年の受賞者、田中耕一さんは、島津製作所の実業に携わるサラリーマン研究者であっただけに、まだ当時若き研究者であったGKにも大いに勇気と希望を与えてくれた。


(化学ってなによ)


化学には、あらゆる人が日常生活で関係している。自給自足の完全なナチュラルライフを過ごしている人も化学と結びついていて、そもそも人間そのものが化学物質だし、化学反応によって形成されている。身体は化学で理解する物質だし、泉から湧く口にする水もH2Oという化学物質で、炭水化物やタンパク質、ビタミンという化学物質を口に入れて、化学反応により水と二酸化炭素とその他の物質に分解しながらエネルギーを取り出しては、身体を作る。ありとあらゆる自然環境は化学物質と化学反応により形成されていて、知識のない方は化学は人工的な世界のみと想像しがちだけど、全ての自然環境が化学なのである。化学があなたにとって身近なものであることが少しは理解されただろうか。


(そして、ノーベル化学賞、ゲノム編集)


話がとても長くなった。やっとゲノム編集にたどり着いた。ゲノムとは、遺伝子の塩基配列のこと、T, A, G, Cという4種類の塩基の無数の配列に生命活動を規定する鍵があって、ゲノム編集により、農業や化学産業の人々は様々な産業活動を効率化したりサービスを提供していたりもする。医療分野ならゲノム編集により難病を治療する未来だって人類は見据えているのである。このゲノム編集を世に提供した偉大な化学者が今日20201210日にノーベル賞を受賞する。https://www3.nhk.or.jp/news/special/nobelprize2020/chemical/news/news_08.html


フランス出身のエマニュエル・シャルパン。アメリカ出身のジェニファー・ダウドナ。海外経験のある方なら、この2人の名前から女性であることを読み取れるだろう。ノーベル化学賞では女性として6-7人目の受賞者で、化学という分野が男女の区別なく活躍できる場であることが、化学に携わる1人の人としても大変誇らしい。

この二人の女性受賞者の功績は、細菌の免疫の仕組みを利用して、遺伝子情報を組み換える、つまりゲノム編集という画期的な手法を開発したこと。2人の女性研究者ったら、カッコいいことこの上ないじゃないですか。


(カレーの学校はどこに行った?)

この投稿は、カレーの学校AdventCalendarが目的であることを忘れたわけではないんだ。ただ、化学に疎い殆どの一般人の方々にこれくらいは書かないと理解されないだろうと思って、一生懸命最低限に絞ったのだけど、長くなってしまった(^_^;)


(カレーの学校)


GKは、水野仁輔校長の率いるカレーの学校9期卒業生だ。現在は17期が終わったくらいだ。カレーの学校の皆さんはご存知だけど、カレーの学校はカレーを習う所ではなくて、カレーというキーワードを活用して、新たに活動するテーマを見つけたり、仲間を見つけたりする場所だ。スパイスでアクセサリーを作る人もいるし、カレーの冊子を作る人もいるし、映像や画像を編集する人もいる。当然カレーを作る人もいれば、GKのようにカレーを食いまくる人もいる。自由だ。互いに自由で、他者の刺激をもらって何かを始めたい人なら、多くの人からよい刺激をもらえる場所だと思う。


(カレーと化学)

それでも、水野仁輔校長と、伊東盛リーダーがカレー料理人の1人である以上、カレーの作り方に関わる考え方を習う講義も当然ある。


この講義を聞きながら、他の参加者がどんなバックグラウンドでどんな解釈をするのかは知らないが、少なくともGKは化学の専門家である以上、料理の話も多くのことを化学で理解する。

飴色玉ねぎを作ろうといえば、玉ねぎの皮を剥いて目が染みるといえば、GKの頭の中では硫化アリルという刺激物質が揮発したのだと思うし、なんだ玉ねぎも甘味ばかりでなくて硫黄化合物なんか含むのだなと頭の中で噛み砕く。

玉ねぎを炒めて、茶色く色づいてくる場面では、メイラード反応、キャラメリーゼなどという用語が飛び出すのだけど、ああ、なるほど還元糖とアミノ基が反応するのだなと頭の中では理解して、茶色くなるカラメリーゼの原理を受け止める。


水野仁輔校長は、案外化学的にカレーを解説してくれる。スパイスの香りはエッセンスオイルによる物で、その揮発が40℃程度から起こるので、40℃以上ではどんどん揮発してスパイスの香りが減っていく。ならば、古典的なインド料理の最初からクミンを炒めっぱなしにする手法でなくとも、後半でテンパリングしたオイルを加える方がクミンの香りは効果的に効くだろうなどと、そう十分に科学的、そして化学的な解説を展開していく。それがGKには、とても心地よくて魅力的なのである。


(カレーの学校はノーベル賞を目指すか)

思えばやっぱりカレーは自由だ。ならば、ノーベル賞を目指したっていいじゃないか。

カレーの学校の皆さん、チャンスですぞ。みんなでノーベル賞を目指すゼミを始めてみてはいかがかな。

ノーベル平和賞

カレーで世界を平和にしよう!


ノーベル文学賞

カレーで文学の常識もぶっとばせ!


ノーベル経済学賞

カレーで世界経済を解明しよう!


ノーベル医学・生理学賞

万病の薬カレーの作用を解明しよう!


ノーベル物理学賞

宇宙の果てに黒船カレーを探せ!


なんだノーベル賞なんて簡単じゃん

と思ったあなた!思い立ったが吉日だ(笑)



(そしてGKはどこへ行く?)

もう年の暮れだ。来年はなにをしようかと、いろんなチャンスを虎視眈々と狙いつつ、どこに仕込むか標的を選ぶ時期だ。そろそろ少し食べ歩きを制限して、別の執筆活動に勤しもうかなどと考えたりもするし、最近ハマりきっているキャンプで、新しいカレーの遊び方を考えるのも面白いかもしれない。来年もまた面白いことをやろうね。


カレーの学校Advent Calendar2020記事、おしまい。


今年も書ききったよ。

めでたしめでたし


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