アンドビール 【高円寺アパートの本格的スパイスカレーに悶絶】2018カレー21軒23食目
2018.1.13
高円寺と阿佐ヶ谷の真ん中辺に本格的スパイスカレーを出す店があるという噂を聞いて訪れた。先日満席で入れなかったので、昔懇意にした取引先のお友達と夕方17時には高円寺駅で待合せ。高円寺のガード下をてくてくと歩く。ゼロ円餃子を通り過ぎ、ラーメン&カレー タブチを通り過ぎ、自転車置き場やらを通り過ぎ、突き当りがスーパーのBig-A。その右手を見るとそこには"高円寺アパート"がある。
ごく普通に見かける昭和の都営住宅のような古いアパートを改造して、一階は割とお洒落な店舗が軒を並べる。練馬区や狛江市あたりで見かける都営住宅の大きな団地も、こんな風に改装して行くと街ごと魅力的に回復して行くのではないかとも思えた。
高円寺アパートのほぼ中央にアンドビールはある。オープンな引きガラス扉をあけて入ると左手にカウンター7~8席。右手にテーブル6席。見えない奥手にもカウンターがあるし、入って正面のガラスの向こうにはピカピカの醸造釜がいる。
注文を取りに来た店員さんは、ただ今ビールは6種類あるというのだけど、ここで醸造された銘柄らしきものがないので、尋ねたら現在まだ醸造中ですという。では、ここから一番距離の近いビールにすると言ったら、所沢ビールのファラオを奨めてくれた。ビール490ml 900円。
いや、このビールは本当に美味しい。驚くほどに香りがよくて苦味・甘みのバランスが取れている。説明書きには「珍しいスモークポーター。黒ビールの独特の甘さと香りにスモーク(ブナ)のアロマを織り交ぜました。」と記されている。香りで食べさせるのがスパイスカレーだと思えば、あとが期待された。
開店してすぐに来て、オペレーションが遅れていたのかカレーはずいぶんと待たされた。そう30分、いやもっと待っただろう。だから、ビール一杯で話に花を咲かせる。後ろのカウンターでは地元の西洋人客が来て、ご近所の常連さんと話を楽しんでいて、人の会話に聞き耳をたてるのも小さな店の楽しみのうちだ。一度店員さんは今作っていますと尋ねなくても案内に来た。どうやら何か遅れる要素があって、店側も気にしていたようだ。
でも待たされた甲斐はあった。
注文したのはこれ。
チキン850円とキーマのあいがけ100円に、牡蠣のスパイスオイル漬け150円&春菊とオイルサーディンオイスターソース和え150円
スリランカカレーのように一皿に盛り付けるのがスパイスカレー共通の特徴だろう。あいがけのカレーと付け合せやおかずが全て一皿に乗って来る。
チキンカレー
キーマカレー
牡蠣のスパイスオイル漬け
春菊とオイルサーディンオイスターソース和え
なんだこれは、めちゃくちゃ美味いじゃないか!大阪で食べるスパイスカレーのレベルに到達している。
一つ一つ異なる系統の出汁と、スパイス使いを異なるものにすることで、食べるものによる風味の大きな変化が楽しめる。なんでもクミン、ターメリックじゃ面白くないわけだ。いや、なるほどと思わせてくれた。だんだん混ざって来る変化も楽しみになる構図だ。
いや本当にいいね。小生の数少ないスパイスカレー体験の最上位群に位置するものに出会えた。てくてく歩くといいことあるな。
気を良くしたので、このあともてくてくとガード下を歩いていくのだった。
めでたしめでたし
食べログで見てみると、カレーの食べロガーで有名なカレー細胞Matsuさんも絶賛してるね。
以下参考に、
アンドビール080-5913-8241東京都杉並区高円寺北4-2-24 105https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131904/13212438/
http://currycell.blog.fc2.com/blog-entry-3652.html