昨日7月8日金曜日午後は何も手に付かない悲しい一日だった。

安倍さんは私にとっては一番評価できる政治家だった。

世界に出てサミットで居並ぶ各国首脳たちに見劣りすることない風采は自慢だったし。

考え方も好ましかった。

政治的には日本はアメリカに逆らえない、

自国内に外国の軍隊が駐留していることが当たり前でそれを問題とも思わない、

自身の軍隊を解体され、攻撃力を削がれた憲法を敗戦後何十年も改訂しようともしない。

米国軍駐留前提の憲法なんて、どう考えても独立国の憲法とは言えない。

だけど、実際の紛争に巻き込まれない為には都合の良い条文であり、それを利用してきた。

国連軍に軍人を派遣する代わりにお金を提供した。

国民を死なせないのだから政治家にとってはその方が都合がいい。

周辺国が力のない時はそれで良かったんだけど、北朝鮮にしても中国にしても韓国にしても物騒で決して友好国ではない。ロシアに至っては先の戦争時、不可侵条約を一方的に破棄して攻めてきた国だ。本質は変わっていないんだと、ここの所痛感している。

本来の独立国であるためには、チベットやウイグル自治区やウクライナのようにならない為には戦えるぞという体制は必要だろうと思う。周辺国の軍備増強をぼんやりと指をくわえて傍観していることは後の後悔になるのではないかと思う。決してあってはならない紛争を招かない為に抑止力を持たなければ。危機感がないということがどんな結果をもたらすか。

実際の危機に出会った時に対応できず負けてしまうということだ。

拉致事件が実際に起こっていた当時、誰も国家レベルでそんな蛮行が行われているなんて想像していなかった。そういう問題に取り組んでいた安倍晋三元首相は相当な危機感を持って、対応していたのだろうと思う。だけど、周辺の人間は平和な日本で危機感が育たないようだ。

安倍晋三元首相が銃撃された時の映像を見て、なんて無防備なんだろうと。重要人物に容易に近づける状況が凶行を可能にしてしまったと思った。そこに彼が襲われるかもしれないという危機感は微塵も見受けられなかった。

平和な日本だって無差別に人を襲って刑務所に入りたがったり、事件を起こして名前を挙げたい輩は実際いたのに。

今回の凶行は本当に残念で、得難い人物を失った喪失感は当分晴れそうにない。