第26話『大切な偶然』
ウヨンの教室で
ウヨンの頭の中で其々の言葉が廻っている。
ヒョンジェ 「そうやって、ひねくれていたら…」
ヨンヒ 「あなただけの一番頑丈な鎧を着て…」
ウォンジョン 「愛する人がきっかけで人は変わるの。息子に出会ってくれてありがとう」
ジンジュ 「運命は自らやってこないわよ。自分で勝ち取るから…」
ウヨンは気付くのだ、自分が他の人からどう見えているのかを。
そして、身勝手にも自分を守ることだけに一所懸命だったこと、
だけど自分が相手にどれだけ大事なものだったかを知り、
その関係を取り戻すためには自ら動かなくてはいけないことを。
ウヨンはイ・スに電話をするが繋がらない。もう、日も暮れている。
決然と立ち上がり写真展に向かうのだった。 『ビアンファ(彼岸花』が流れる。
誰もいない会場ーー「いつも、こうだわ」ーー 足元に落ちていたパンフレットを開くと、
(インタビューの続き)・・・ある人に出会って有り余る愛を貰いました。
その人のお陰で満たされて初めて自画像を撮った瞬間 自分の世界に向き合えた。
その写真程 心の籠ったものは当分撮れないでしょう。・・・
ス 「写真は撮る人の感情がそのまま写るんだ」 母「カメラマンは観る景色が全てよ」
そうやって導かれた大きく引き伸ばされたスの自画像の前で、目に留まったのは
作品名: 僕のすべては偶然(ウヨン)だった ”一番心の籠った写真”
作家; イ・ス
スが現れて 「また、泣かせた?」
「何のつもり?何で電話に出ないの!」 「携帯を忘れて、探しに来たらウヨンを見つけた❤」
「笑わないで」 「ゴメン、俺は嬉しいけどお前は違うみたいだな、また泣かせた」
「そうよ、あなたなんか嫌い、、腹が立つ、、好きなだけ言って、言いたい事全部聞くから、、
私もそのままよ、、私もまだあなたを愛してるーー何か言ってよ、、嬉しいなら喜んで、、
遅いなら遅いと言って、、」
スは静かに微笑みながらウヨンに近づき、優しく抱擁する。
「全然遅くないよ、、ずっと待ってたから、、ゴメン、一人にして、いつも泣かせてしまって」
「私も自分の事ばかりで、、あなたの事を考えずに一人で悩んではまた憎んで、、
本当に御免なさい」
「謝り始めたらキリがない」 「二人とも幼過ぎたわ、歳だけ取って」
「ともに成長して、周りも大事にしよう、、俺たちは二人じゃないとダメだ」
【ドラマだけにギリギリのところで分かり合えた二人でした❤けど、本当に素敵な場面です。
ここではキスをしないところが良かったですね。まだまだ これからよ】
続く