第22話 タイミング

 

スの部屋を訪ねるウヨン

 何で言わなかったの?  何を?  航空会社の依頼、いい機会なのに。 何で知ってるの?

 この前、メールを見ちゃって。  アァ、、聞こうとしたんだ。  行っていいかって?

 [頷くス] どの位かかる?  1年半から2年位。 随分長いのね、 あなたは行きたいの?

 ウン、行きたい、諦めようとしたけど出来なくて、 自分勝手な考えだと分ってる・・・

 お前さえ良ければ一緒に行かないか? [驚くウヨン] 一緒に行こう、ウヨナ。

 [スの手を握って] ウン、カッチガレ一緒に行こう。

 

ウヨンは呟く。 

 ある人は言った。愛しているからこそ一緒に居ると、愛の形は人それぞれ。

 世界に居る人の数だけ愛の形がある。

 只一つだけ[言えることは]いつでも折れた方がより相手を愛していると云う事。

 

ヨンヒとヒョンジェ   水族館で[普段は行かない処って水族館だったのね]

 別れよう。  なぜ、僕たちが別れるの?  

 それが正しいと思うから。私の事情があなたに我慢を強いる。

 私はあなたに負い目を感じて自己嫌悪になる。

 相手が気に入らなければ恋愛は終わるけど、自分が気に入らなければ人生が駄目になる。

 だから、別れようヒョンジェや。

 嫌だ。  いつも折れてくれたでしょ。 今回もそうして。

 

ヒョンジェ 車中に一人、用意した指輪を手にして。

 助手席に残されたヨンヒからの靴と手紙。

 「この靴を履いて素敵な所で素敵な人に遭って、 私が戻れないように 

  未練も残らないように。 私よりもステキな人に出会えますように」

声を上げて泣くヒョンジェだった。

 

買い物中のウヨンとス  セレクトショップ? で ピノキオの人形を見つけて欲しがる。

 ピノキオは何故 鼻が伸びたの?  嘘を吐いたからだろ。 鼻でなくてもいいのに?

 欲しい?  ウン、買って。  ピノキオの鼻で悪人を叩けばいいね。 

 鼻をへし折って振り回す?

【ウヨンは何故ピノキオを欲しがったのか?このエピソードはどういう意味があるのだろう。

”嘘を吐く”ということに何かこだわっているように思う。 後で思うのだが、

ウヨンはイ・スの言葉をなかなか信じなかった。

何処かで嘘を吐かれているのではと感じていたという事だろうと思う。

この物語は 恋愛に有り得ること を最大限盛り込んでいるんだなぁ と思うことにした】

 

ウヨンとその母

 世界旅行にスと一緒に行くことを伝える。

 誘われたの?   いいえ。←( ゚Д゚)ハァ?  彼も一緒だけど、それだけじゃないの。

 好きなようにしなさい。  反対じゃないの?  だって、あなたの人生だもの。

 あっさりしてるのね。  

 だって、言っても聞かないでしょ。 親がいつも正しいわけじゃない。

 避妊もしっかりね。

 オンマとそういう話はしたくない。←確かに、もういい歳だしね。

 

スとウヨン 二人で歩きながら

 ヨンヒ達別れたんだって。  そうみたいだ。 私達はどうだろう?  

 そんなこと、考えるなよ。  違うの、ただヨンヒ達を見て 永遠は無いと思ったの。

 別れは来るかもしれない。 お前の未来に他の男がいるなら、そいつを選べ。

【えぇっ、思い切ったこと言うのね~】 

 でも、俺は自信がない。俺の未来にはお前だけで他の人はいない。

 だから、別れることになるなら離れるのはお前だと思う 

【ヨンヒとヒョンジェの例を前に冷静なスの言葉。つくづく頭のいい人だ~ある意味これは作者が思う理想の男なのかもしれない】

 ウヨン「そんなことない」   じゃぁ、別れを切り出した方が願い事を聞く? 

 別れるんなら無駄だわ。  だから別れないでいよう。  クレェそうね。

 

サンヒョクの店で

 写真集の重版の件で告知を受けた二人。ウヨンが社長と会うと聞いて[嫉妬で]その場に駆け付けたスだったが、

 ウヨン「嫉妬したの?」  違う。 じゃぁ、社長が好きなの? お前が好きだ。

 私の恋人はクールなのね。 勿論、クールなのが好きだろ? 

【ウヨンが手酌するのをスは人差し指でグラスの縁を押さえる。この仕草は魔除けなのかもしれない】

 あなたは私にこうして欲しいとか無いの?  無いよ。全部好きだ。お前は何かない?

 愛してるけど無くは無いわ。愛してるからこそ、物足りなくて傷つきもする。

 でも、愛してるから理解し合おうとする。 教えないのか?  教えない、あなたが当てて!

 分かった。俺が答えを見つけてお前に合わせていくよ。

 

帰り道のスとウヨン    両親への挨拶に行くという話

 何の挨拶?  娘が遠くに行くんだ、挨拶しなきゃ。 そんな必要ある?  あるよ、 

 未来の義理の親なんだから。  結婚するわけでも無いのに。 [ス 立ち止まって]

 俺と結婚しないの?  そうじゃなくて、結婚はまだ先の話でしょ。 

 恋愛だけでもいいけど、一生お前のそばに居たい←この告白!信じて欲しい~けど…

 

スは母に電話を掛けて日曜に会って欲しいと言う。 母 息子の変化に驚きながら喜ぶ。

【この気持ち良く分かる。我が息子は思春期から母に甘えなくなった。そういう時期だと諦めてるがイタリア男のようにマンマ、マンマというマザコンが羨ましい】

喜んだ母、父に電話する。 が、父は呼ばれていないと知って、

アイツ、母親ばかり贔屓にしてと嘆く。

 

日曜日朝、格好いいスーツを着たスは両親と贈り物を吟味して整えた。 店の外で、

 ス「たまに家に寄って車を走らせて」 父「金は出さないくせに」

 金を出せば家政婦だけど、どっちの扱いがいい?  父慌てる←スが一枚上手だね

 どうせなら、親に頼みたい。 父と母 驚いて「変なものでも食べたか?」

 もう、オンマアッパを恨まない。 俺を見てくれる人がいるから。

 「胸のポケットからメンバーズカードを出し」 予約しておいたから二人で食べに行って。

 ありがとう、アジル(息子)ご馳走になるわ。 今度、俺が奢るよ。

 ウヨンと行くから高いもので。  手を振って去るス。 その後ろ姿を見ながら、

 大人になったわね。 そうだな、未熟な親だったのに。 ありがたいよ。

 

土曜日にウヨンに掛かってきた電話はかつて映画のタイトルの仕事をキャンセルした制作会社の担当者だった。日曜日の朝、 喫茶店

 どういう用件で?  

 今回のドラマの主人公がカリグラファーなんです。 

 ドラマのタイトルと主人公の手の代役をお願いしたい。

 前回は申し訳ございませんでした。 今回はあなたを推薦したんです。

 残念ですが、二年ほど旅行の計画が・・・

 冷たいようですが、機会は待ってくれません。 時間が無いので、早い目のお返事を。

 

 待ち望んだ仕事の依頼が来た! 悩むウヨンだった。